加藤虎於奈が王座獲得。兄レオナ・ぺタスとKrush初の兄弟同時王者の偉業達成【Krush.121】

兄弟それぞれの肩でKrushのベルトが輝く(撮影・蔦野裕)

カーフキックは試合中のひらめき


 加藤は試合後の会見では「試合前から勝ちに徹するとは言っていたが、しっかりと倒すつもりではいた。でも必ず取らないといけないというプレッシャーもあって、詰められるところで詰められなかったのは反省点。次からはしっかり倒せるチャンピオンになりたい」と試合を振り返った。

 試合を大きく左右したカーフキックについては「試合中に出て、一発蹴ったら崩れてくれたので、これは行くしかないと思った。まったく用意したものではなかった」と語った。前日会見で「山際選手の嫌なことをやり続ける」と言っていたことについては「このローではなかった。でも試合中にそれをやってもそんなに嫌がってなかったんで“やっぱり違うんだな”と思って、すぐに切り替えてローにした」と瞬時の判断で作戦を変更していたことを明かした。

 肩の脱臼については「12月末に脱臼して、かばいかばいやっていた。不安な日々が続いていた。今回は右。以前に左も脱臼したことがあり、手術して治った。これからどうするかは考えたい」と若干の不安を残した。

 しかし今後については「このベルトを獲ったことでこれから先にもっと強い相手が出てくると思うが、そのトップ選手たちに勝てるように頑張っていきたい。K-1の世界トーナメントもそろそろあると思うが、このベルトと共に上がりたいと思っている。まだ頼りないチャンピオンだと思うが、兄ちゃんみたいに頼りがいのある選手になっていくんで、これからもよろしくお願いします」と締めくくった。
「Krush.121」(1月23日、東京・後楽園ホール)

◆プレリミナリーファイト第1試合/Krush女子アトム級/2分3R
●AIKO(FREEDOM@OZ)(判定0-3=27-30、27-30、27-30)紗依茄(月心会チーム侍)○

◆第1試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
○龍斗(K-1 GYM横浜infinity)(延長判定3-0=10-8、10-8、10-8 ※本戦判定0-1=29-30、29-29、29-29)國枝悠太(二刃会)●

◆第2試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
○小倉尚也(スクランブル渋谷)(判定3-0=30-27、30-28、30-28)黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)●

◆第3試合/第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R
○真優(月心会チーム侍)(2R1分15秒、KO)NA☆NA(エスジム)●

◆第4試合/第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R
○壽美(NEXT LEVEL渋谷)(判定3-0=30-27、30-27、30-27)芳美(OGUNI-GYM)●

◆第5試合/Krushライト級/3分3R・延長1R/3分3R・延長1R
○大月晴明(NEXT LEVEL渋谷)(3R1分53秒、KO)明戸 仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)●

◆セミファイナル(第6試合)/Krushバンタム級/3分3R・延長1R
●松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(判定0-2=27-30、30-30、29-30)壬生狼一輝(力道場静岡)○

◆メインイベント(第7試合)/Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●山際和希(谷山ジム)(判定0-3=26-30、27-30、26-30)加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)○
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