松坂桃李×仲野太賀が語る 「好き」と「青春」映画『あの頃。』で“オタク”気質を発揮!?

©2020『あの頃。』製作委員会
 大人になっても、何かにハマる楽しさは忘れたくないもの。

松坂「10代のころって“好き”に対する気持ちに勢いがありましたよね。責任もない分、不安もなくて、考えるより先に行ってみよう、って。でもそれがいつのころからか、行く前に考えよう、と変化してくる。本当は大人になっても、何かを好きな気持ちがあるなら、考え込んで足を止めるのではなく、まず行動してみることが大事なんだと思う。それが、大人になっても青春を謳歌することにつながるんじゃないかな」

仲野「確かに〈ハロプロあべの支部〉の皆さんも、ハロプロが好きだという気持ちを全面に出したからこそ、あの仲間と出会ったわけですもんね」

松坂「劔も、松浦亜弥という存在に衝撃を受けてすぐCDショップに行き、そこでナカウチさんから〈ハロプロあべの支部〉のイベントに誘われて…と、どんどん行動したからこそ、あの居場所を見つけることができたんだしね」

 ともにハロプロ愛にのめり込む、くだらなくもいとおしい日々。映画を見て、彼らのような“好き”を共有できる仲間が欲しいと思う人も多いはず。

松坂「大人になると、けっこう趣味仲間を見つけるのが難しかったりしますからね。普通に会話していて、少しでも同じ匂いを感じたら、小出しにして探ってみる…とか。(突然、小芝居ふうに)“あれ? もしかして…好きだったりします?”」

仲野「“…ですよね? 実は僕もなんですよ”…と(笑)。最近、僕はそうやって常に自分のアンテナを最大に張って、同じような匂いを放つ人と出会おうとしています。そういう意味でも、今回のキャストのメンバーはまさに、同じ匂いがしたというか。全員が映画に対する思いや作品作りを大切にする人たちで、現場がとても居心地がよかった。そんな人たちが、普段はそれぞれの作品に注いでいる情熱をハロプロにぶつける、みたいな感じだったから、本当に楽しかったです」

松坂「確かに皆さん、作品に対する向き合い方が真摯なんですよね。やっぱり“好き”な気持ちは大事ですね!」

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)
『あの頃。』
監督:今泉力哉/出演:松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ(ロッチ)他/時間:1時間57分/配給:ファントム・フィルム 
2月19日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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