再起戦の鈴木勇人が秋元トレーナーの言葉で開眼「今やっていることを出せれば問題なく勝てる」【3・21 K-1】

秋元トレーナーの持つミットに渾身の左ハイキックを打ち込む鈴木

「頭をとにかく使って、しっかり考えて練習している」


 鈴木は2020年については「最後に負けちゃっているんで締まりは悪かったと思う。でも負けは負けだがかなり大きな収穫があった。すごく勉強になったので、今年は“あの負けがあったから”と思えるような年にしたい」と不可思戦の敗戦も今はポジティブにとらえている。


 現在続けている「質の高い練習」については中身は明かさなかったものの「最近は体はもちろんだが、頭をとにかく使って、しっかり考えて練習している」と話した。そして「今、こうやって考えるようになって、これまでそこまで考えないで戦っていたんだなと思った。秋元トレーナーがそういうことをいろいろと教えてくれたので、最近はしっかりと言うことを聞くようになったら“そういうことか”と分かってきた」と話すなど、秋元トレーナーの言葉が大きなきっかけになったよう。


「試合後には“やっちゃったな”と落ち込んだ。すぐに切り替えはしたが、“壁にぶつかったな”と思った。このままだとこの壁は越えられないと思った。ではどうやって次のステップに行けばいいんだろうと考えたときに、新しいことを取り入れないとダメだと思った。壁は越えないとダメ。今やっていることが自分のものにできれば、これからまだまだ上に行けると思っている。それがうまくいかなかったら、たぶんこの程度の選手で終わってしまうと思う。その意味では新しいことを取り入れた一発目の試合なので、しっかりと自分のやっていること、ポテンシャルを出したい。出せれば問題なく勝てると思っている」とも語る。