障害者でも楽しめる「バリアフリープロレスHERO」が旗揚げ11周年。記念大会で聾レスラーのエース・友龍が奮闘

エース友龍を真ん中にエンディング(撮影・伊藤健史)

5月29日には故ヤミキさん、故セブンさんの追悼大会を開催


 もともと友龍はHERO正規軍、ベアーはワイルド軍で敵対関係にあったが、ワイルド軍のワイルド・セブンさんががんのため亡くなり、ワイルド・シューターが病気で長期欠場となる窮地に陥り、軍団枠を越えて合体したが、今回王座から陥落したことでベアーとのタッグを解消することを決意した。


 試合後、友龍は「今日の相手は強すぎて防衛できなくて残念です。次は新しいパートナーを見つけて再挑戦したいです」と、パートナーを変えての出直しを誓った。ベアーは「友龍とは別の道で、戦ったほうがいい。自分もパートナーを探して、シューターが帰ってくるまで、シングルプレイヤーでやってもいいし。(マネジャーの)ワイルド・バニーがいるからワイルド軍は守ります」と話し、それぞれの道で再起を図る。


 障害があっても、会場に行って楽しめる「HERO」の次回大会は、5月29日、新木場で、故ヤミキさん、故セブンさんの追悼大会となる。ハンディがあっても健常者に負けないファイトを見せてくれる聾レスラーの面々には拍手を送りたい。



「HERO.27~旗揚げ11周年記念大会」(2月20日、東京・新木場1stRING)
◆第1試合 15分1本勝負
桃野美桜&○マドレーヌ(11分7秒、片エビ固め)真琴&未依●
※マドレ投げ(仮)

◆第2試合 15分1本勝負
○加藤茂郎&千葉智紹(8分41秒、足4の字固め)マスクドミステリー&瀧澤晃頼●

◆第3試合 3WAYマッチ 20分1本勝負
×松田慶三(6分53秒、無効試合)木藤裕次×
※もう1人は藤田峰雄。3者とも急所を打ってダウンし収拾つかず

◆第4試合 30分1本勝負
○真霜拳號&後藤恵介(9分35秒、無道)田中稔&海和択弥●

◆メインイベント(第5試合)「WBCタッグ選手権」60分1本勝負
〈挑戦者組〉○リッキー・フジ&大和ヒロシ(10分59秒、片エビ固め)友龍&ワイルド・ベアー●withワイルド・バニー〈王者組〉
※9999。友龍組が3度目の防衛に失敗、リッキー組が第3代王者組に
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