黒羽麻璃央、甲斐翔真、伊原六花、天翔愛で10周年のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

©Takashi Okamoto

  ロミオを演じる黒羽と甲斐はすでにミュージカルで活躍中だ。


 2019年に上演された際にも出演した黒羽は、『ロミオ&ジュリエット』は「“愛”はもちろん“出会い”をもたらす作品」だという。「前回は小池修一郎さん、出演者の皆さん、そして今回はロミオ役。前回出演した時にロミオを演じる二人に密かに嫉妬して、いつか演じたいと思っていたので、今回夢が叶いました。自分がこの先俳優という仕事を続けていくうえで、看板になる役であり、作品だと思っています。歴代のロミオ役は、いまやミュージカル界のトップにいる方々ばかりでプレッシャーはありますが、それこそも楽しめる自分なりのロミオを創っていきたいです」と、やる気。



 甲斐は「ロマンチックでありながら、“愛と犠牲”、“幸福と孤独”、“破壊と再生”など難しいテーマが織り交ざっていて、お客様がそれらを考えるきっかけになる作品」だとし、「2021年のこの『ロミオ&ジュリエット』が今の時代にどのような関わりを作れるのか、しっかりと考えて作品に向かっていきたい」。また、「世界中の人が知っている「ロミオ」という役を演じることへの責任、そして焦りを非常に感じております。ですが、関わるすべての方に感謝しながらしっかりと演じていきたいです」と意気込む。



©Takashi Okamoto

 ジュリエット役は、伊原六花と天翔愛のフレッシュな顔ぶれ。


 伊原は「本当に光栄で夢のよう」としたうえで、「ジュリエットは可憐で純粋なイメージがありますが、戯曲を読むと冷静さを持ちつつも16歳という年齢ならではの熱量や行動力がある女の子です。私自身も良いと思ったことには没頭してしまうタイプなので共感できます。歌もダンスも練習をしっかりし、作品に入り込んで作っていきたいです。最大限出せる力を全てぶつけて、ジュリエットと共に成長したいです」。


 天翔は「オーディションを通過し、ジュリエットとして出演が決まった時は「夢が叶った!」と驚きとうれしさで感謝の気持ちがあふれ、震えるほど」だったという。「私はジュリエットと同じ十代なので、作品のテーマである“愛”に目覚めていくトキメキや愛の力の素晴らしさを、十代ならではの純粋さや感性、一途さで繊細に表現していきたいです。そして初舞台ということに甘えず、全身全霊を込めて歌・ダンス・演技に取り組み、「観に来てよかった」と皆様に心から思っていただけるように頑張ります」とコメントを寄せている。


 他キャストは、ベンヴォーリオ役を味方良介と前田公輝、マーキューシオ役を新里宏太と大久保祥太郎、ティボルト役を立石俊樹と吉田広大、死のダンサーを小㞍健太とKバレエカンパニー所属の堀内將平がWキャスト。キャピュレット夫人を春野寿美礼、乳母に原田薫、ロレンス神父に石井一孝、モンタギュー卿に宮川浩、モンタギュー夫人に秋園美緒、パリスに兼崎健太郎、ヴェローナ大公に岡幸二郎、キャピュレット卿を松村雄基が演じる。


 演出は小池修一郎。


 東京公演は5月21日~6月13日で、TBS赤坂ACTシアター。大阪公演は7月3~11日で、梅田芸術劇場メインホール。



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