那須川天心と志朗が前日会見から高度な心理戦を展開【RISE】

この日も終始淡々とした雰囲気の志朗

志朗「勝たないと意味がない。判定決着でも構わない」


 RISEの伊藤隆代表はこの試合について「互いに攻撃が速い。先日、那須川天心がPVで“究極のだまし合い”と言っていたが、まさしくリング上はそのような感じになるのかと思う。刀と刀を持って切り合う、殺伐とした雰囲気になって一瞬のミスが試合を決めるような戦いになるのではと思っている。2人はトレーナーも同じでIQも高い。この会見のコメントから戦いが始まっているのではないかと思う」と評した。


 試合展開については志朗が「すべてのパターンを互いに予想し合っていると思うので、リング上で手を合わせた瞬間に分かるのではないかと思う。それくらい頭を使った戦いになると思う。自分はすべてをかけて勝たないと意味がないと思っているので、判定決着でも構わない。勝ちに行く」と言えば、那須川は「相手の出方次第というか。いろいろなパターンを考えているので、しっかりと対応しながら戦っていきたい」と伊藤代表の言う通り、互いの手の内を知り尽くしたもの同士の高度な心理戦も繰り広げられそう。


 那須川はこの試合が決まって以降、公開練習などで「スピードが速いだけでは正義ではない」「3分3Rだまし続ける」などとなぞかけのような言葉を用い、この日の会見でも「55で試合をするのは3~4年ぶり。どれだけスピードが出るのか楽しみだし、逆にそのスピードを出すのか出さないのかも楽しみ。いろいろなことを考えながら試合をしたい」とも話した。


 これらの言葉について問われた志朗は「その発言については気にしていない。どのパターンが来ても対応できるようにすべて練習している」とさらりと返した。



「RISE ELDORADO 2021」(2月28日、神奈川・横浜アリーナ)

◆メインイベント(第11試合)Super fight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
那須川天心(TARGET/Cygames)vs 志朗(BeWELLキックボクシングジム)

◆セミファイナル(第10試合)Super fight!-64kg契約 3分3R延長1R
原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)vs 白鳥大珠(TEAM TEPPEN)

◆第9試合 SuperFight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
鈴木真彦(山口道場)vs 溜田蒼馬(CRAZY WOLF)

◆第8試合 Super fight!ミニフライ級(-49kg) 3分3R延長1R
寺山日葵(TEAM TEPPEN)vs 田渕涼香(拳聖塾)

◆第7試合 Super fight!ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)vs 憂 也(魁塾)

◆第6試合 -61kg契約 3分3R
梅野源治(PHOENIX)vs ノラシン・スペチアーレジム(Speciale gym)

◆第5試合 -56kg契約 3分3R延長1R
江幡塁(伊原道場)vs 拳 剛(誠剛館)

◆第4試合 -49kg契約 3分3R
竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)vs 渡邊愼一(ウォー・ワンチャイプロモーション)

◆第3試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R
Delgermuru拳信王(モンゴル/FLATUP)vs 相内 誠(フリー)

◆第2試合 -62kg契約 3分3R延長1R
平塚大士(チームドラゴン)vs YA-MAN(TARGET SHIBUYA)

◆第1試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R
小出龍哉(TEAM TEPPEN)vs 奥平将太(Team Bull)

◆オープニングファイト.2 バンタム級(-55kg) 3分3R
力哉(BK GYM/DEEP☆KICK55kg5位)vs 大森隆之介(EX ARES)

◆オープニングファイト.1 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R
岡﨑晃志(NEXT STEP GYM)vs 星憂雅(IDEAL GYM)
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