橋本聖子会長が海外からの観客受け入れに「聖火リレーの前には決めたい」。無観客は議題に上がらず

五者協議での橋本会長。後ろはIOCのバッハ会長(Photo by Tokyo 2020)

観客の上限については4月中に判断


 この日は政府が海外からの観客を見送る方向で調整しているという報道が流れたのだが、橋本会長は「決定するのが3月中であるということを確認したということ。内容はこれから話し合わなければいけない」と強調。その一方で「まだまだ安心できないという声がある以上、安心安全が保たれているという実感が国民にないと難しいと思う。国内、国外からの観客の皆さんも安心安全が保たれなければ、来る側もメンタル的につらいものがあると思う。総合的なことを勘案しながら決めていく必要がある。ここの部分については丁寧に検討していかなければいけない部分。国と東京都としっかり連携して検討を進めていきたい」などとも語った。


 観客の上限については「国内におけるスポーツイベントの上限規制に準ずることを基本にし、専門家による科学的知見を総合的に勘案し、4月中に判断を行うこととなった」とした。


 現在、大規模イベントの観客数に関しては「収容人数の50%か、5000人の少ないほう」となっている。「無観客」についてはこの日は議題に上がらなかったという。


 ワクチンについては「ワクチンを前提としないということはIOCから示されているが、安心安全という観点からすると、より多くの方がワクチンを接種しているほうが、アスリート側にも観客にも国民にもより安心感につながるということを考えれば、できる限りそういう方策を取るべきではと、バッハ会長も言っていた」と語った。観客へワクチンを受けさせるかどうかについては議題に上がらなかったという。