新型コロナ「パンデミック宣言」から一年、アルコール需要や衛生意識はどう変化した?

プロの現場ではもともとハンドソープとアルコール製剤がセットで設置されていた(画像はイメージです)

 業務用の衛生用品がなぜ一般の方に使われるようになったのでしょうか?


「7〜8年前から一部のブロガーやインスタグラマーの間で、キッチンで使っているおしゃれな除菌アルコールや洗剤を発信する文化が生まれ、そこからインテリア好きやミニマリストに『ジェームズ マーティン』のシンプルなデザインが注目されるようになりました。どんなジャンルの飲食店でも溶け込むデザインを目指したことで、結果的にインテリアにこだわる方に支持され、そこから一般消費者向けの販売がグッと伸びています」


 ほかのアルコール製剤との違いは?


「『フレッシュサニタイザー』のpHは弱酸性で、さまざまなウイルスや細菌を除去します。また、通常の除菌アルコールは水で薄まると効果が損われますが、フレッシュサニタイザーはキッチンでの使用を想定し、水に濡れていても弱酸性の状態を保つバッファ効果を備えています。食品成分で作っているので、食品や食器にも安心して使用できますし、手荒れを防止する保湿成分も一般的な除菌アルコールの3〜10倍配合しています。


 当時はここまでシンプルなデザインの商品は珍しく、ラグジュアリーなホテルやレストランでの導入のきっかけになっていると思います。消臭効果についてもエビデンスを取っていますし、何より飲食事業者が自社防衛のために作ったというのが一番のポイントです」


 現在はさまざまな衛生用品を扱っていますが、どんなタイプの商品をどんな場所で使えばよいのでしょうか?


「外出先での手指消毒やストローボトルなどの除菌には、携帯用アトマイザーがおすすめです。トリガー付きボトルは、事業者であればエレベーターのボタンやドアノブの除菌、ご家庭では弁当箱やまな板の除菌、ソファの除菌や消臭、バスルームの防カビなどにも使えます。シャワーポンプ付きは事業者が施設や店舗の入り口で使っていただくイメージです。一般家庭で1リットルは使いきれないという声もあって、1月に400mlのシャワーポンプも発売しました。


『薬用泡ハンドソープ』や食器用洗剤『ディッシュリキッド』もそうなのですが、手荒れが進行するとそこから食中毒の発生につながるので、手荒れしないというコンセプトはすべての商品に一貫していますね」


 最後に読者に向けてメッセージをお願いします。


「新型コロナウイルスの収束にはまだ時間がかかりそうですが、衛生管理がさまざまな感染リスクを減少させることが分かって、皆さんの予防意識は高まったと思います。現在は供給が潤沢になって、さまざまなアルコール製剤の中から商品を選べますが、『ジェームズ マーティン』はプロの現場でも使用され、デザイン性や機能性の高さで皆さんのお役に立てると思います」