総勢22ヵ国の小学生がSDGsをテーマに発信!「こども未来国連」第1回が開催

グループワークに取り組む子どもたち。

 初開催のこども未来国連は「知る」、「考える」、「伝える」の3部構成で展開された。

 第一部は、SDGsや社会課題を「知る」と題して、カードを使ったグループワーク。グループワークの前には、外務省地球規模課題総括課の吉橋明日香氏から「SDGsとは何か」をテーマにプレゼンテーションが行われ、SDGsが誕生した背景や意義を「学校」にたとえ、分かりやすく説明された。子どもたちは6つのテーブルに分かれ、17のゴールが記されたカードの中から、関心のあるテーマを一つ選択。進行の竹村真紀子氏(株式会社SMALL WORLDS グローバル準備室)は「興味はそれぞれ違っていい。みんなで協力することが大事」と伝えた。

 第二部では、未来について「考える」をテーマにグループワークが行われた。「2030年の世界はどうなっていてほしいか」のお題で、子ども達がレゴブロックを使って、未来の街を工作した。「道路のゴミを自動で拾ってくれるロボット」や「ごみ拾いの児童労働をなくすための、ごみ収集ボックス」、「スーパーやコンビニで他言語がわかるロボット」など、個性豊かなアイデアでそれぞれにSDGsを表現した。

 ワークショップの前には、一木氏から、子ども達より公募した「SDGsピースコミュニケーションタワー」についても紹介された。SDGsの17の目標を達成する、誰もが幸せな街のシンボルとしてデザインを公募したタワー。建築家の隈研吾らによる審査を経て、この日、グランプリと準グランプリが発表された。隈氏はグランプリ作品の『地球の環(わ)』について、「高いタワーではなく、人々が集う広場を選んだのが面白いと思った。親しみやすい形状や、どこからでもアクセスできる解放性が、人々が関わることを促しています」とコメントを寄せた。今後はこれらのデザインを活かし、SMALL WORLDS TOKYO内に「SDGsピースコミュニケーションタワー」が立てられるという。