公園通りで「新しい渋谷カルチャー」を創造「hotel koe tokyo」とライブハウス「TOKIO TOKYO」の挑戦

「新しい流れ」を止めず、今らしいカルチャーを作り続ける

――エンタメ業界が厳しいという現状はある中で、今後どのようにカルチャーを作っていきたいと考えていますか?

加藤:ウィズコロナの世の中で、音楽業界は変容しました。しかし「生音で音楽を聞く幸せ」「現場を共有する幸せ」をより感じるようになったというポジティブな一面もあります。そういう新しい流れを、止めてはいけないと思っています。

hotel koe tokyoとTOKIO TOKYOは、いい意味で別の武器を持っています。アパレル会社が運営するhotel koe tokyoだからこそできる、ファッションやアートとの融合。そしてTOKIO TOKYOだからこそできる、オンラインとオフラインの融合。これらをクロスオーバーしていくことで、渋谷の人以外にも認知されるような新しいイベントや流行を作っていくつもりです。

TOKIO:現場のプレミア感は、お客さんにとってもアーティストにとっても特別なものになってきています。現状、名のあるアーティストでも、動員を考えると大きい会場を借りづらいという声も聞く。だからこそ、僕らみたいな小箱にチャンスがあるんです。普段ならこの規模感では出演しないような、有名アーティストをブッキングできる絶好のチャンスです。

現在は通常時より動員数を減らし、MAXキャパを100人に制限しています。100人のコアなファンが楽しめるイベントを作っていくのが、僕らのミッション。僕らが及ばない部分は、hotel koeと支え合っていきたい。

 

4月24日に両会場で開催されるサーキットイベント「Advent Calendar Circuit」では、バンドアーティストはTOKIO TOKYO、DJやアコースティックアーティストはhotel koe tokyoに出演する。会場では出入りのたびに検温と消毒を実施し、イベント参加者はマスク着用必須となる。参加アーティストは両者の考える、これからの渋谷を牽引していくであろうアップカミングなアーティストたちだ。

<取材と文・ミクニシオリ>

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