武尊がバンタム級トーナメント出場の8人に「自分のために戦えばいい」とメッセージ【K-1】

公開練習後、ともに会見に臨んだ武尊(右)と橋本実生

自らの経験も踏まえ「挫折を経験した選手は強い」

 橋本は「格闘代理戦争 4th season」で「チーム武尊」の一員として活躍。武尊はそれ以降の橋本について「あの時と比べ物にならないくらい強くなっている。もともとポテンシャルは高かった。若手の中でも練習はやるほう。負けん気というか、気持ちの面もめちゃくちゃ強い。そこがあるからまだ成長できると思っている。デビューしてからつまずきもあったが、それも強さに変えていく選手だと思う。挫折を経験したからこそ、悔しさなんかをバネにしてもっと高い所に行けると思う。僕もデビューして6戦目でKO負けして、1回辞めようと思ったし、挫折を経験した。あの時は何をやっても楽しくない。遊んでいても楽しくない。次の試合に勝つまで生きている心地がしないほどつらかった。実生もそれを経験したと思う。一時、ジムに来なくなった時もあった。その時は多分、なにか切り替えようとしてやっていても楽しくなかったと思う。だからこそ、そういうことを経験している選手って強いと思う」と評する。

 前戦は吉岡ビギンと「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」の決勝で対戦し、延長の末、判定で敗れた。武尊は「実生が勝ってもおかしくない試合だった。ジャッジが違えば実生の勝ちだったかもしれない。でもあそこで勝たせてもらえなかったのは“ここで満足していてはダメだぞ。もっと成長しなければいけないんだぞ”という格闘技の神様が試練を与えてくれたんだと思った。だあから実生はこれから本当に強くなると思う」と橋本の今後に期待をかけた。

 また「K-1という舞台はアグレッシブさが重要。倒さないと上に上がれない世界」としたうえで「実生は今まで負けた試合は全部判定。判定でポイントを取られるなら倒しちゃえばいい。1、2Rに判定で取られていたとしたら3Rに倒せばいい。これからもっともっとパワーがついて、技術もついて倒せるようになれば橋本実生というファイターが完成するのではないかと思う」とも話した。