竹野内豊「私生活でも結構きついときあった」東野圭吾『さまよう刃』で重いシーン引きずり

 

「もし自分が長峰さんだったらどうするんだろうと撮影中ずっと考えていました」というのは、石田。

 逃亡する長峰が滞在するペンションで手伝いをしている女性という役どころで、長峰が警察に追われていることを知りながらも、ただ家族を思う彼の姿に、思わず手を差し伸べてしまう。

「私はどうしても長峰さんに共感してしまいます。法によって裁かれない凶悪な犯罪というのが、自分の人生に関わってきたときにどうするのかと。それを皆さんに考えていただきたいと思います」

 撮影は真夏の暑い時期に行われたそう。司会者に石田と共演した感想を聞かれた竹野内は、「すごく重たい緊迫した撮影現場の日もあったんですけど、ゆり子さんが現場に来ると、男性スタッフが……なんていうのかな、現場が和むというか……何言ってるんだ俺、ダメだ(笑)。明るくしてくださるので、心救われるところがありましたね」と、笑った。