満島ひかりも怪演? 今“ご当地ムービー”が面白い! コロナ禍打撃の観光業に新たな可能性

愛知県常滑市の作品『泣きたいのに泣けない私』

 そのような状況の中、コロナ禍でも映像を通して地域の魅力を伝えるべく制作され、今回、第10回観光映像大賞ファイナリストに選出された5地域の作品は、いずれも力作ぞろい。

 愛知県常滑市の作品『泣きたいのに泣けない私』は、常滑市を舞台にしたアニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』を見て常滑市にやってきた主人公が、映画の世界観を体感しながら自分探しの旅を通して一歩前進する姿を描く。

 佐賀県上峰町の『ふるさとのにおい』は、心ならずも帰郷した主人公が、実家の酒蔵での父との葛藤や幼馴染との交流を通して、故郷上峰町の魅力を再発見していくショートフィルム。

 長崎県南島原市の『突撃!南島原情報局【神回】』は、架空の地域情報番組を舞台に、ハプニングが続出しのちに“神回”となる放送回と架空のCMで、南島原の魅力を伝えるユニークな作品。女優・満島ひかりがクセが強すぎる南島原市民たちを演じ分けているのも見どころ。