【インタビュー】筒井あやめ&秋田汐梨 パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』でともに初の舞台主演

(撮影・蔦野裕)

 2人は共演するのは初めてだと思いますが、これまでにお互いのことは知っていましたか?

秋田「“乃木坂工事現場”みたいな番組ありますよね?」

筒井「あ、工事中(笑)」

秋田「あ、ごめんなさい(笑)『乃木坂工事中』をたまに見ていたんですよ。その時は全然意識せずに見ていて、そんな中、あ~この子ずっとふわふわ~としていて独特のオーラがあるな、“どんな人なんだろう?”と思っていた記憶があって。それが筒井さんだったんです(笑)。最初に筒井さんには“知らなかった”って言っていたんですが、ちゃんと知っていましたし、無意識に魅力を感じていました(笑)」

筒井「私は今まで言っていなかったんですが、Seventeenのモデルさんの中で一番お顔が好きなんです。本当にずっと“すごいきれいだな”って思っていました」

秋田「え? うれしー。そう言っていただけているのに、私、いつも髪がぼさぼさで。Seventeenを見てからこっちを見たら、なんか申し訳ない(笑)」

 なにか失敗した時に、くよくよするタイプ? スパっと切り替えるタイプ?

秋田「私はそんなに引きずらないと思います。その時は“なんでできないんだろう”とか“こうしておけばよかった”ってすごく考えているんですけど、寝たら切り替わるタイプ。くよくよはあまりしないと思います。もちろん、向き合わなといけないこととか、考えないといけないことは考えますけど」

筒井「私も同じで、結構寝たら切り替えられます。その瞬間は悩んだりしますし、考えることは考えるんですが、くよくよさは最初にはぶいちゃって頑張るタイプです」

横山「稽古を見ていても感じます。ハートも強いし、たくさんの人に見られてきたと思うので、ちょっとしたことでは動じないというか、次のことにどんどんチャレンジできる2人だと思いました」

 初舞台ということでここまで応援してくれているファンには初めての姿を見せることになる。

秋田「毎日勉強だと思って自分と向き合い、周りの方々にいろいろなことを教えてもらいながら稽古に取り組んでいます。特に雑誌で私のことを知ってくださった方には、いつもと違う一面を見せられると思います。いいものをお見せできるように、あとちょっとですが、稽古を頑張りたいと思います」

筒井「乃木坂メンバーのいない舞台は初めての経験で本番も緊張していると思うんですが、その舞台の中でもいろいろな私をお見せできるように残りの稽古を頑張りたいです」

 最後に演劇の先輩として一言。

横山「僕自身も稽古を見ていて、台本執筆時に思い描いていたイメージが、演出の寺十さんの思いもよらないような発想によって圧倒的にシーンの面白さが増すといった場面に立ち会っているんですが、そういうことは2人も体感としてあったんじゃないかと思います。“こんなふうに喋って成立するの?”と思いながらやって、空気が変わったりする瞬間に自分たちがハッとする。本番に入っても、回を追うごとにいろいろな発見があって、どんどん面白みにはまっていくと思うし、お客さんの視線が入ることで、稽古場と全然違う状態になったりもする。その喜びとか興奮なんかを体験してもらって、舞台にはまってもらいたいと思っています」

 同作は7月4日まで東京芸術劇場 シアターイーストで上演された後、7月6、7日に大阪、7月9日に名古屋で上演される。