芳根京子 圧巻の演技力の根幹にある「自信の無さ」とは。最新主演作『Arc アーク』で容姿を変えずに100歳以上までを演じ切る

もし“不老化処置”ができたとしたら…芳根京子の選択は?

 自信が無いからこそ、一つひとつの作品に全霊で挑み成長してきた。年を重ねることも楽しみだと言う。もし、この映画のように“不老化処置”が施せるようになったとしたら…?

「実は、年を止めたくないんです。私、けっこう自分の将来が楽しみで。外見を含めどうなっていくのか、もっと大人になった自分を見たいし、どんなおばあちゃんになるのか知りたい。まだ24歳だからそう思えるのかもしれませんが…今のところまだ誕生日が楽しみです(笑)」

 本作の撮影中に誕生日を迎え、チームにお祝いしてもらったこともよい思い出。

「その日は小豆島で撮影をしていて、高松に戻る船の中で、岡田(将生)さんやスタッフの皆さんにお祝いしていただきました。夜の海の上なので、ケータイの灯りを付けて近寄らないと誰だか分からないほどの暗闇の中という、面白い状況だったのですが、船の上でお祝いしていただくなんて、とてもうれしかったです」

 永遠の若さを手に入れたリナにとって、誕生日はどんな意味を持っていたのだろうか。そして最後の選択の理由とは…。永遠を手に入れた彼女にしかその答えは分からないけれど、映画を見た人はおそらく自分それぞれに思いを巡らせるはず。

「私は、リナの最後の選択がすごくいいな、と思います。もし、リナに何かを聞くことができたら、100歳以上まで生きた中で、一番つらいことはなんだったのかを聞いてみたいです。きっと楽しいことはいくつもあったと思うんです。でも、あれだけの長い時間を生きた人にとって何が一番、人生でつらく大変だったのかを聞いたら、自分の悩みなんて本当に小さなことに思えるんじゃないかという気がします」

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)