東京オリ・パラ「プレイブック第3版」 違反者は参加資格剥奪、国外退去の可能性も…基準は今後検討

リモートで参加したクリストフ・デュビ IOCオリンピック競技大会エグゼクティブディレクター(Photo by Tokyo 2020)

行動管理ルール、検査の具体化、制裁措置を明確化

 東京2020組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)は6月15日、東京オリンピック・パラリンピックの参加選手の行動規則をまとめたプレイブック(ルールブック)の第3版を公表した。

 本来は最終版を発表の予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染状況が変化することもあり、最終版の発表は見送られた。

 今回は選手・チーム関係者に対するプレイブックが更新された。

 主だった更新内容は「行動管理ルールを強化」「検査頻度・プロセスの具体化」「ルール違反に対する制裁措置を明確化」といったところ。

 行動管理ルールについては「海外からの来日参加者の活動については監督者による帯同やGPS管理など、厳格な行動管理下においてのみ認められる」とした。選手村以外の、自ら手配した宿泊施設を利用する場合は「感染症対策の要件や行動管理について定める“宿泊ガイドライン”への適合を組織委により認められる必要があり、これを満たせない場合は、宿泊先の変更を求められる」とした。

 新型コロナウイルス感染症の検査については、7月1日以降に入国する場合は、出発の96時間以内に検査を別々の日に2回受け、少なくともそのうちの1回は出国の72時間以内とする。6月30日までに入国する場合は出発の72時間以内の検査のみとなる。入国後は空港到着後にも検査を行う。

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