日本を代表するデザイナーが集結!スポーツの「躍動」伝えるグラフィック展、銀座で開催

1階・地下1階の2フロアで構成されている本展。スポーツ・グラフィックのアイデアが詰まった約120点の作品が並ぶ

 監修を務めたのは、数々の名作ポスターやCMを世に送り出してきたアートディレクター、浅葉克己。1階には、アフリカ民族を写した『輪になって踊る』や、クラウチングスタートが誕生した瞬間を切りとった『イノベーションは、このような形で突如現れる。』が展示され、スポーツの原点を感じさせるほか、多様な障がいが集まるパラ卓球の世界を表現し、カンヌライオンズで金賞を受賞した『パラ卓球台』、イッセイミヤケによる1枚の布で作られたブルゾン『お堀』『ターザンがやってくる』の展示など、さまざまな切り口でスポーツの魅力を伝えている。地下1階では、1972年の札幌冬季オリンピックから現在までの「スポーツ・グラフィック」に焦点を当てながら、デザイナーたちのアイデアや表現の歴史に触れることもできる。

 作品に添えられた「俳句」も見どころのひとつだ。本展では、あえて作品ごとに説明文を付けず、代わりに、それぞれのスポーツ・グラフィック作品が醸し出す世界観を、俳人・榎本バソン了壱が俳句で表現した。義足ランナーのイラストレーションに添えられた「輝ける チタンのバネの 我の脚」や、ライバルとの健闘を讃える「競い合う 敗者がありて 輝けり」など、スポーツの芯を集約した芸術表現にも注目だ。

 『SPORTS GRAPHIC スポーツ・グラフィック』は、7月7日(水)まで同所で開催。