旅行会社が作った高級食パン!?新宿御苑前で「夢みる生食パン おとぎ話」販売スタート

「夢みる生食パン おとぎ話」開発の指揮をとった仁藤隆彦専務

「きめ」「もちもち」「甘み」というキーワードが出ましたが、これらを出すためにどういった工夫をされたのでしょうか。

「甘みを出すための生地の配合にはこだわりました。実際に他社の食パンに甘みがどのくらいの割合で含まれているか分かりませんが、少し配合を変えただけではあまり味が変わらなかったんです。思い切って配合を変えていますので、人によっては少し甘すぎると感じる方もいらっしゃるかもしれません。先ほど申し上げたように食べた時のインパクトは大事ですから、最初はインパクトを与える味付けにしたほうがいいのかなと思っています」

 素材へのこだわりはいかがですか?

「パンを製造する技術者から『パン作りにはカナダ産の最高級小麦粉が一番適している』と助言があり、小麦粉はカナダ産のものを使用しています。お水は富士山麓の天然水を使用し、バターや生クリーム、練乳もパン作りに最適なものを吟味しました。卵やはちみつ、合成着色料、保存料は一切使っておりませんので、小さなお子様からご年配の方まで安心して召し上がっていただけます」

 食パンが出来上がって、初めて食べた時の感想はいかがでしたか?

「一番最初は商品として出せないようなものでした(苦笑)。試作して持っていった時、社長も『うーん、まずくはないけど……』と口を濁して縦には首を振らなかったです。それを何回か繰り返し、最終的にこれで行こうと決まったものは『これだったら』と皆が納得した形の食パンに仕上がっています。工場の責任者とも何度もやりとりして『これはだめだよ』と言われることもあれば、反対に『どうしてこれでOK出さないの?』と言われることも。そのあたりの調整もいろいろありましたね」

 おすすめの食べ方を教えてください。

「一日目、2日目はぜひ生食で食べてください。厚さも2cmくらいの厚めに切ってもらえるといいですね。それ以降は冷蔵か冷凍で保存していただきたいのですが、食べる時に常温には戻さず、そのまま電子レンジで温めるかトースターで焼いてくださるようお願いします。一度冷蔵や冷凍で保存すると水分が飛んでパサパサしてしまい、生食には向かなくなるので必ず温めてお召し上がりください。生食の状態でもバターの香りがするのですが、焼くと一層バターの香りが香ばしく感じられます。保存する場合は2cmにスライスしたあと、ラップに包んで密封袋に入れて冷蔵庫か冷凍庫で保存できます」