「東京プリンセスカップ」制した伊藤麻希が山下実優が保持するプリプリ王座獲りに意欲【東京女子プロレス】

会見する山下(左)と伊藤

 それに対して、山下は「全く違いますね。会場の規模も違うし、東京女子という存在も(当時と)違う。あのときの伊藤は私個人の感想ですけど、まだ勝負論にこだわってなかったのかなって。そんな印象がありました。ただ、あの試合から急速的にプロレスにかける気持ちにエンジンがかかって変わっていって。ここ数年の伊藤に刺激をもらえてた。今の伊藤は全然別物ですよ。あの時点で数年後にこうなってるって誰も想像してなかったと思うんです。私も想像してなかったし。あまりほめたくないけど、伊藤はすごいと思います」と評した。

 これまで、伊藤のデビュー戦(2016年12月11日、福岡・博多スターレーン)を始め、両者は幾度となく一騎打ちを行ってきたが、伊藤は「いろいろありましたね。全部面白かった。1回も勝ったことないんだけど、スペインでもやってるんです。悔しい思いしかしてないんだけど、見てくれてるお客さんは楽しんでくれましたね。一番のお気に入りは、今年のイッテンヨン」とコメント。

 山下は「一番印象に残ってるのは、あなたのデビュー戦。覚えてないだろうけど。私、その当時まだ踊ってたんですよ。踊って入場して、コールして。そのときの第一声が“ダンスのキレないな”って言われたんです。それ聞いた瞬間、“コイツ、大物になるわ”って思った。普通なら怒りを覚えるんだろうけど、面白かった。“私、コイツ好きだ”ってなりました」と思い出話を披露した。