1RKO勝ちのリカルド・ブラボが欠場の王者・吉田英司に「お大事に」とお見舞いと「タイトルマッチをしたいです」と挑戦アピール【KNOCK OUT】

ERIKO(左)の重いパンチが炸裂(撮影・蔦野裕)

ERIKOが喜多村美紀を破る金星

 第2試合で行われたKNOCK OUT-BLACK 女子ライトフライ級戦でERIKO(ファイティングラボ高田馬場)が喜多村美紀(テツジム)に判定勝ちを収めた。

 ERIKOは普段は派遣OLの顔を持つファイター。2019年にRISEでデビュー後、さまざまな団体のリングに上がり8戦5勝(2KO)3敗の戦績を残している。2KOが示す通り、重いパンチを持つアグレッシブなファイトスタイルが身上。今年5月にはシュートボクシングに参戦し、MISAKIと対戦。判定負けとなったがアグレッシブなファイトを展開し会場を沸かせた。

 喜多村はNJKFミネルヴァ・ライトフライ級1位で、今年2月にはsasoriの持つミネルヴァライトフライ級王座に挑戦しドローでタイトル獲得こそならなかったものの王者を苦しめた実力者。KNOCK OUTの6月大会でJ-GIRLSフライ級王者の梅尾メイに判定勝ちを収め再起を果たした。

 試合は1RからERIKOがプレッシャーをかけ前に出て、右ローから重いパンチを放っていく。喜多村も同じくローからのパンチで応戦。ERIKOのパンチに喜多村がカウンターを合わせていく。2RもERIKOのプレッシャーに下がる場面が目立つ喜多村はカウンターを狙うも勢いに押され、威力は半減。ERIKOは徐々にパンチの確実性が増していく。3RもERIKOの前進は止まらない。しかし喜多村もERIKOの打ち終わりにワンツーを放っていく。組みの展開ではともにヒザをボディーに放っていく。ERIKOの右ローが徐々に効いてきたか喜多村の動きが鈍るが、ラウンド終盤にはともにノンストップでパンチを放ち、打ち合いを展開。試合は判定となり、ERIKOが2-0で勝利。タイトル挑戦の経験もあるベテラン相手に金星を挙げた。

「KNOCK OUT-EX 2021 vol.3 ~RED FIGHT~」(8月22日、東京・新宿FACE)
◆メインイベント(第5試合)KNOCK OUT-RED -73.0kg契約 3分3R・延長1R
●西村介佑(クロスポイント吉祥寺)(1R2分6秒、KO)リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部)○

◆セミファイナル(第4試合)KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級 3分3R・延長1R
○壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)(判定3-0=29-28、29-27、30-27)森岡悠樹(北流会君津ジム)●

◆第3試合 KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級 3分3R・延長1R
横野 洋(キックボクシングジム3K)(中止)古村 光(FURUMURA-GYM)

◆第2試合 KNOCK OUT-BLACK 女子ライトフライ級 3分3R・延長1R
●喜多村美紀(テツジム)(判定0-2=28-29、29-29、28-29)ERIKO(ファイティングラボ高田馬場)○

◆第1試合 KNOCK OUT-BLACK 女子アトム級 2分3R
○斎藤千種(白山道場)(判定3-0=29-28、30-29、30-29)須藤可純(笹羅ジム)●
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