剛力彩芽とDream Amiが『#チャミ』で初ミュージカル W主演&二役に挑戦「2人でいろいろできる!」


ーーAmiさんはアーティストとしてそれこそ何百曲って歌ってこられたわけですが、その場合とは同じようには行ってない?

Ami:同じ「歌う」ではあるんですけど、ライブで歌うような楽曲と、ミュージカルのために作られた楽曲には違いがあります。音の取り方であるとか、曲に入るときの感じとか、セリフからスッと超自然に入っていくので、「ここ!」っていうのが分かりやすいとはいえないんです。ライブの場合は助けてもらう方法があったりもするので……そういうぬるま湯で育ってきたんだなと、ミュージカルに挑戦させていただいて感じています(笑)。

ーー新しいことに挑戦すると学びや刺激がありますね。剛力さんは、7月の制作発表の時に歌への不安を口にされていましたが、歌稽古を重ねて、稽古に入られて、不安は払拭されましたか?

剛力:歌は……歌えないんです(笑)! 舞台の最初の場面はミホが歌ってチャミが歌ってという感じで基本歌で、芝居はそのあと入ってくるんです。そしたら共演の丘山晴己さんが「芝居に入ってきたらすごい生き生きしたね! 目が輝いているよ」って言うんです。歌には自信がないので、私はお芝居の延長上の歌なんだ、歌うようにセリフを言うっていうところを目指そうと思っています。歌唱指導の先生とも、私が歌ってどうしたらお客様にうまく伝わるかということを考えながら練習しています。幸い、歌い上げるような曲もないので、あとは先生と一緒に頑張ります。

Ami:ミュージカルのクラシックのような楽曲はあまりないよね(笑)。

剛力:先生の指導も、Amiちゃんと私ではどうやって歌にアプローチしていくかは違っているから、同じ役を演じていてもずいぶん変わってくると思います。

ーーこの舞台では2人がミホとチャミの二役を交互に演じていきます。制作発表で、お互いの演じ方に影響を受けるんじゃないかということをおっしゃっていました。

Ami:稽古に入るまではそう思ってました。相手がどうするのか気になるのかな、気になるんだろうな。影響受けてマネしちゃうかなとか。でも、実際やってみたらそんなことない。

剛力:いい意味で、気にならないよね。

Ami:自分のことでいっぱいなところがあるというのもあるんですが(笑)、田尾下さんがそれぞれでいいからねって言ってくれるので。例えば、同じシーンで、私が演じるミホは怒ってるけど、剛力さんのは怒ってないとかあるんです。それを見た時に「この場合、怒らない解釈もアリだよね」って、思って。これから稽古を重ねていくなかでそれぞれが演じる役を深堀りしていくのだと思います。それが面白いところじゃないかな。

剛力:2人で同じ二つの役をやることの利点かなって感じてます。というのも、お互いにお互いの役を演じるわけだから相手のセリフは100%分かってるんですよね、だったら2人のシーンは日によって変わっていくのもいいのかなって、今日は怒ってるけど今日は怒ってないね、とか。

Ami:……あなた、今日はそっちできますかって?(笑)

剛力:そういう楽しみはあるかもしれない。私はアドリブ得意じゃないから、基本しないんですけど……。

Ami:それは私もそう。

剛力:でも、相手の分までセリフが入っているから。多少動きが変わったりしても対応はできるんじゃないかなって。それに、セリフを忘れても分かってくれる人が隣りにいるっていう安心感はある。だからどっちかというと、2人でいろいろできるじゃん!って感覚です。共同体みたいな。

Ami:生身の人間が演じているんだから、お互いが感じたもので、いろいろやりとりできると思います。