佐藤健“あるカメラマンの言動”に困惑する阿部寛に「阿部さんを撮っていたら仕方ないかな」

 

 そんな阿部に瀬々監督が「阿部さんは普段、コロナ対策にもすごく気を配られているのに、雨のシーンの撮影の時、自分から泥水に手を突っ込んで汚していた。けっこうあの泥水汚いのに。ああいうときって役に入って訳分からなくなってるんですか」と質問。阿部が「ああいうときは遠慮しないでやりたいと思うんです」と答えると監督は「役者魂を見ました!」と感心。

 雨の中で追われる利根と、阿部・林が演じる追う刑事たちの攻防シーンは、もともと雨の予定ではなかったとのこと。“雨男”だという佐藤は「雨が降ってしまい、時間がないからこのまま撮ろうということになったんですけど、結果的に、この方がよかったんじゃないかというシーンになった。あれは僕のおかげなんです」と胸を張り、笑いをさそっていた。

 最後に佐藤は「震災から10年。世界にはまださまざまな問題があり、困難に苦しんでいる人がいる。この映画には、自分たちの大切な人を守れる社会であってほしいという願いが込められています」と作品への思いを語った。

『護られなかった者たちへ』は10月1日より全国公開。