森山未來「こんなに顔のケアを強制されたのは初めて」最新主演作『ボクたちはみんな大人になれなかった』プレミア

 

 伊藤は、主人公の忘れられない存在であるヒロイン・かおりを演じる。森山と伊藤は本作で初共演。その感想を聞かれ、森山は「自分なりに初めて人を好きになった時だったり、その時に感じたことを、ずいぶん前のところから手繰り寄せてこなければいけなかったので、ある意味、緊張感を持ってやっていました。(撮影中に)本当にそうなってきたとき、かおりというよりも沙莉にどう近づくべきなのかみたいなものを……迷惑をかけたなと」と、森山。

 伊藤は森山との共演は夢でもあったといい「本当に緊張していたんですが、その緊張が良い緊張になったのは、(森山が)ずっと佐藤で居てくれるという安心感があったからだと思います。佐藤とかおりの関係性を信じさせていただけるのはありがたいこと。とても貴重な時間でした」と、振り返った。

 イベントでは、作品にちなんで、自分の大人度について聞かれる場面も。森山は悩みつつも「大人をどういうふうに取られているかは人それぞれだと思うんですが、人の思いやそういうものを受け止められる人と、大人という言葉をポジティブに受け止めるなら、年の数、37ぐらい。年を取っていくと、どんどん欲みたいなものが抜けていって抜け殻というか器みたいなみたいなものに変わっていくとしてその状態を大人するなら……100%でいうなら37です」

 一方、「この先も50/50ぐらいでいられたらいいなと思います」と、伊藤。「大人って待てる人。考えに至るまで、答えが出るまで待ってくれる人。そういう人でありたいなというところでいうと、できているかできてないかも含めて50%ぐらいかなって」

「横綱みたいな感じがいいよね、本当は」と森山。「相手の相撲を取らせて、ちゃんと受け止めて勝つ」と笑った。

 本作が初監督作品となる森監督。司会者に2人の演技は何点だったかと聞かれ、「現場で自分の想像以上の5~10倍ぐらいは良くなったと思う。間をとって800点」。森山は「何の間や」と笑っていた。