山下実優が伊藤麻希との防衛戦に向け「蹴りを食らう前に私を倒さないと私には勝てない」と断言【東京女子プロレス】

タイトルをかけて伊藤(右)と対戦

「プロレスでなければ、出会ってなかったし、こんなに深く関わってなかった」

――その直後の6月26日、東京・両国KFCホールでは、過去に一度も勝てなかった沙希様選手との蹴り合いを制してV2を果たしました。
「メチャクチャ自信になりました。6月に坂崎に勝って防衛して。チャンピオンのときって、結構(防衛戦が)重なる。それが自分に合ってるというか。(防衛戦の)スパンは決まってないけど、短くても戦える体ではある。沙希様には勝ったことなかったんで自信になりました。蹴り合いができるんで、シンプルに楽しかったし、刺激にもなりました」

――王者として臨んだ最強女王決定トーナメント「第8回東京プリンセスカップ」では準々決勝で瑞希選手に敗れて、初優勝はなりませんでした。トーナメントには苦手意識があるんですか?
「ありましたし、今回のトーナメントが終わって気付いたんですけど。後に(愛野)ユキにタッグで負けて、伊藤に“何してんだ!”って言われて気付いた。苦手だしなというのが自分のなかで、強くあったんだなって思いました。気持ちの甘さ。だから瑞希に負けて悔しかったんですけど“負けた”というだけ。それじゃダメだなって。トーナメントに挑む気持ちが足りなかったんだなと思いました。伊藤に言われましたけど“勝ち気がなかった”っていう」

――そのトーナメントをパートナーの伊藤選手が制すると、山下選手から次期挑戦者に指名しました。私生活では伊藤選手との仲はよくないと公言していますが・・・。
「不思議なもので。スタイルも全然違うし、自然とリングでは合う。伊藤が前言ってて、運命共同体だって。それがしっくりきて。合わないんだけど合うみたいな。すごい不思議な感覚。プロレスでなければ、出会ってなかったし、こんなに深く関わってなかった」

――連係とか、そういう話はするんですか?
「そういう話はメチャクチャします。そのときは楽しい。でもプロレスの話しかしない。それ以外は合わないんです。組んでみたら、しっくりきたし、121000000の前から、伊藤と組んだり、戦うことが多かった。なんか隣にいたらワクワクするんですよ。前にいてもそうだし。組んでも戦っても、ワクワクする。私のなかでアイドル的な存在なのかな。ワクワクさせてくれる人です」

――伊藤選手とのシングル戦は今年の1月4日、後楽園以来、9カ月ぶり。2月からはタッグを組んでいますが、伊藤選手の変化は感じますか?
「本当に強くなりました。自分のキャラを武器にして、しっかり中身も変わってきて、一つ一つの動きに意味があるというか。そこが伊藤のレスラーとしての存在を強くしたというのはあると思います」