佐々木健介&北斗晶夫妻「結婚25年、毎日文句言っている」けど「シリアスなケンカにはならない」その理由とは?

結婚25周年を経て佐々木&北斗夫妻が考える“老後とお金”

 実は本作の撮影時に結婚25周年を迎えた2人。

北斗「本当はウエディングドレスを着て写真を撮りたいとか、いろんな夢を描いていたんですけど、コロナもあって結局叶わなかったんです。でも、この映画に出演できたことが大きな記念になりました」
佐々木「本当に、何よりの記念になりました」
北斗「例えば昔の俳優さんが亡くなって何十年経っても映画の中で生き続けるように、この映画も遠い未来に誰かが見て、私たちのことを思い出してくれるかもしれない。そう思うと、改めて特別な機会を頂いたと思います」

 本作は“老後とお金”のシビアな現実に対し、笑いを交えつつポジティブに向き合うヒントをくれる人生エンターテインメント。バラエティー番組などでは日々の生活を楽しく語ってくれる2人だが“老後のお金問題”についてはどのように意識しているのだろうか?

北斗「一応、少しずつでも貯蓄を心がけるようにはしています。もともとは、自分たちというより子どもたちのことを考えて、将来のお金のことを意識し始めました。ただこれまではやっぱり、子供たちの学費とか将来の結婚資金とか、あとは自分たちの家とか、そういうもののためのお金のことばかりでしたけど、この映画に出演したことを機に、自分たちの老後をもっと真剣に考えていかないといけないなと思うようになりました。それは、お金のことだけじゃなくて身の回りのことや生活習慣、年を取ったら大変になるだろうなと思うことを、今から備えておこうと改めて意識するようになりました。実際に、コロナの自粛期間を利用していろいろやったんですよ」
佐々木「断捨離もしたよね。けっこういろんなものを片づけました」
北斗「断捨離もしたし、家の修繕もしたし。なるべくお金をかけないようにセメントを買ってきて、できる部分は自分たちで(笑)。よく“お金がなくても幸せ”と言うじゃないですか。50年生きてきて思いますけど、そんなことはまず、ない! 普通はお金が無かったらギスギスするし、明日どうしようと不安になって今を楽しむことなんてできませんよ。やっぱりある程度は、お金のことを日ごろから考えておくことが大切だと思います」

 そして、もっと先のことも意識するように。

北斗「この映画をきっかけに、私たちも自分の葬式をどうしたいかってことをきちんと息子たちに言っておかないと、と思いましたね。きっと子どもたちからすれば、私たちがプロレス界や芸能界でそれなりにやってきたことを踏まえて、ちゃんとデカい葬式を上げなきゃと考えると思うんです。だけど私たちは、そんな御大層なものは望んでいない。むしろ葬式は別に要らない、燃やしてくれればいいや、ってくらいの感覚なので(笑)。まあ冗談半分でも、日ごろから自分たちの希望は伝えておこうと思うようになりました」
佐々木「子どもたちの負担になるようなことはなるべくしたくないもんね」
北斗「そうね。でもだからって息子たちの将来のことを全部お膳立てしようとは思わないけど。自分たちのことはまず自分たちでやる。だから、もうそろそろお迎えかなってときになったら、私たち、散財します! …でも75歳でそろそろかなと思ってお金を使い果たしたら、案外95歳まで生きたりするんですよね(笑)」