「すべての人に健康と福祉を」豊島区でホームレス状態の人に新型コロナワクチン集団接種

ワクチン接種の受付開始時間には希望者が長い列を作った

 7月には接種機会の確保についての事務連絡があり、接種券請求の際に本人確認書類を所持していない場合でもその場で氏名や生年月日などを聞き取って本人確認書類に代えるなど、各自治体で柔軟な対応ができる環境が整ってきた。改めてどこで接種を受けたいかなどの項目をアンケート、炊き出しの公園に集合してもらって区の接種会場に枠を設けることで検討を重ねた。接種の流れや接種会場、ワクチン接種券の発行などの情報をまとめたチラシを炊き出し会場やインターネットカフェなどで配布、23日に東池袋中央公園でワクチン接種希望者の予約を受け付けた。

 池袋保健所の澤田健司課長は「ワクチン担当だけでは解決できない問題、たとえば副反応が起きた場合にどうするのかなど、福祉部門の職員や支援団体との連携が必要になってくる。どこまで踏み込んで対応できるのかなど難しい問題もあった」と振り返る。