SDGs未来都市、豊島区役所で「としま子ども会議」16人が4チームに分かれ大人顔負けの意見表明

「障害を持っている人が簡単に普通学級に通えるようにしたい」とバリアフリーチームの寺師明希さん

 バリアフリーチームの坂田裕奈さんは、車いすを使う立場から早急に歩道を整備する必要があるとし、その方法を「一つ目は区の管理する道を増やして整備すること、二つ目は道を管理している会社と豊島区が協力して整備することです。余計な時間と税金を使わずに行うには協力し合うことしかないと思います」と発表。竹田裕紀さんは聴覚障害者を支える例として、音の情報を近くにいる人が紙に書いて伝える、口話や筆談、手話などを使ったコミュニケーション、会話は顔が見える位置でゆっくりはっきりしゃべる、筆談は要点を短く簡単に書いてまわりくどい表現やあいまいな表現を避けることを挙げた。

 続いて寺師明希さんが「妹が普通学級に入ろうとした時に、入れるかどうか心配になったお母さんがストレスが溜まって大変そうだった」という経験から、障害を持っていて普通学級に通いたい人が簡単に通えるようにしたいと提案。石原聖菜さんは、障害者が参加できるイベントや防災訓練、映画館などに手話通訳者の配置を希望し、井上煌平さんは、スウェーデンのジェンダーニュートラルトイレにならい、LGBTの人が利用できる男女共用トイレの設置を求めた。それぞれのチームに対し、区の学習・スポーツ課長、多文化共生担当課長、SDGs担当課長、障害福祉課長から丁寧なコメントも。