工藤公康前監督「久しぶりに子どもたちの顔を見られてうれしい」チャリティ野球教室、2年ぶりのリアル開催

工藤氏と子どもたちが対決!

工藤氏をはじめとする元プロ野球選手がポジション別に熱血指導

 練習の後は、工藤氏がマウンドに上がり、各チームの代表者1人と対決。打者がヒットを打つか、工藤氏が1アウトを取るかの勝負が繰り広げられた。子どもたち相手とはいえ、その美しいピッチングフォームは名投手といわれた現役時代を彷彿とさせた。

 最後は、抽選会が行われ、サインボールやグラブなど一足早いクリスマスプレゼントに、子どもたちからは思わず笑顔がこぼれた。

 閉会の挨拶で工藤氏は「こうして野球ができるのもお父さんお母さん、コーチや監督の皆さんのおかげ。それに感謝し、思いっきり野球を楽しむことが恩返し。ぜひ大きな夢を持って、その夢を実現させるために頑張って欲しい。いつか君たちが大人になって会う日があったら、今日の思い出話をしましょう」とエールを送った。

 閉会後の本紙の取材に対し、工藤氏は「久しぶりに子どもたちの顔を見ながら指導できてうれしい。こちらも元気をもらえた。子どもたちの未来のためにという思いで現役時代から続けているが、プロ野球界の未来のためでもある。実際、この教室から現役のプロ野球選手も出ている。少しでも役に立てていると思うとうれしいし、だからこそ、これからも続けていきたい」と、この野球教室の意義と抱負を語った。

(取材・文:いからしひろき)