ジャーナリストの堀潤氏が語る「睡眠と健康」。寝具もエビデンスにこだわりたい

適度な重さによる「ハグ効果」でストレス軽減や不安解消効果があるブレインスリープ コンフォーター

「科学的根拠は何なのかということを調べてから使いたい」

 ――「まぁ、好みはありますがより安心して眠りたいって人にはぜひ試してもらいたいものです。僕も使っているんですが、本当に適度な重さでそれこそ人にハグされているような感覚に近いんです。こうやっていろいろ睡眠について調べたり、試したりしているうちに、睡眠って奥深いなぁと改めて思ったんです。人間が眠る時間って人生の3分の1っていうじゃないですか。僕も眠りの大切さを知って、忙しくて寝不足の堀さんにはうってつけのものなのではないかと思いました(笑)」

 堀「この辺はすごい関心の高い領域ですよ。睡眠負債という言葉が一般的にも言われるようになっていますが『寝だめ』はできないけど、寝ないことによって体にかかる負荷が蓄積されていくという状況ってどうやったら改善できるのかなって思っていました。寝具もいろいろあるけれども“何エビデンスなの?”っていうことがいつも気になるんです(笑)」

 ――「分かります。情報があふれすぎている世の中だからこそ、伝わることもいっぱいあって、エビデンスがないと“これって本当なのか?”とかいちいち勘ぐってしまう瞬間って誰しもあるんじゃないかな?」

 堀「 コロナ禍で『EBPM』という言葉が注目されるようになりました。エビデンス、客観的な証拠や事実に基づいた政策決定というものがコロナ禍では必要なのに、それが足りなかったからいろいろな不満が鬱積している。だからいろいろなものを開発するときのエビデンスというものがちゃんとあって、それが共有されて、それを自分で合うのか合わないのかを選択できるということがカギだと思っています。これまではトレーサビリティー、どこでモノが作られているかという情報公開・情報共有が必要だといわれてきたけれど、これからは私たちが使うモノというものはいちいち科学的根拠は何なのかということを調べてから使いたいなと思っていたんです」

 ――「これは次世代ライフサイエンスのアウトプットの一つの形だと思うんですよね。モノがあふれ返って選択肢が増えてしまった世の中だからこそ、企業だけじゃなく個人も含めて、しっかりと信頼性あるエビデンスが受け取り手に分かりやすいよう開示されていて、それが自分にとってメリットなのかデメリットなのかを、判断できるように、アウトプットされていてほしいものです」