シバターが飛びつき腕十字で久保優太を破る大金星「怖いというのは本音だった」【RIZIN.33】

試合を終え、ホッとした表情を見せたシバター

 シバターは会見では「ほっとしましたね。今年は家で年を越せないと思っていたので。病院か集中治療室でと思っていたので。勝ったこともうれしいけど、無事に大きな怪我なく家に帰れることがすごくうれしいです」とまずは大きなけがもなく帰還できたことに胸をなでおろす。

 久保については「久保さんの怖さって多分、僕はまだ見れてないと思うんですけど、ちゃんと真面目にキックの試合をやったらめちゃめちゃ強いんだろうなっていうのと、存在感はすごかった。対峙して、動画やテレビのニコニコした雰囲気ではなくて殺戮マシンみたいな目をしていた」と振り返った。

 今回の試合前にさまざまなごたごたがあった中での試合出場については「出る理由はないですよ。RIZINがどうしてもシバターさんに出てほしいというので、動き出しちゃってたから、ヒカルちゃんにも、てんちむちゃんにも、へらへらにも、あとHIROYAさんにもみんなに“出るかも”と言って、予定も開けてもらってて、あんな超大物のスケジュールまで押さえて、本当に逃げたいんだけど“もう後にはひけねえよな、もうしょうがない”という感じです」と説明。そして「来年は出ないよ俺。本当にもう奇跡だよ。自分の実力は自分自身で分かる。今度は絶対ないから、来年は出ないです。もしどうしても出てほしいというなら1億円で。メイウェザー呼ぶと思ってシバター呼んでください」と本気とも冗談ともつかない例えで来年の出場については早くも「ノー」。

 今回の試合前の出場辞退表明に端を発する弱気なパフォーマンスなどについては「全部本気です。ゼロを100にはできないので、今回は、普通に80ある気持ちを、そのまま100くらいにして発信してるんですけど、怖い・出たくない・絶対危ない・危険だっていうのは本音でした。僕が普段練習している道場、パンクラスイズム横浜でも“危険度はかなり高い。久保さんとやることによって大丈夫だなんて言えない”と。北岡悟さんにも“大丈夫だとは言えないけど出たいなら自分の意思で出てください”と言われ、周りも私も危険だと思っていたし、怖いというのは本音でした。多少の演出はあれど思ってもない事を動画で言ったり配信しない。思っていることを言うYouTubeチャンネルなので。本気で思って泣いて“やりたくない”と言った。本当の涙」などとあくまで本音であったことを強調した。

 フィニッシュとなった飛びつき腕十字については「狙ってたっていうか、RIZINのインタビューでも言ったけど、相手が久保選手に決まったのも1カ月切っていた。久保選手対策みたいなの全くできてなくて、あれは僕が総合格闘技を19歳から練習してきて、よく使う技のひとつです。狙ってたんじゃなくて、たまたま首相撲でヒザの打ち合いみたいになって、入るかもと思って仕掛けた感じです」と話した。

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