東京都医師会の尾﨑会長が3回目のワクチン接種と具合が悪い時の早期受診を奨励

医療提供体制について説明する猪口正孝副会長

 そして「現実的には2回ワクチンを接種した人でも、オミクロン株にはかかってしまう。デルタ株と違い、ワクチンを2回打っているからといって、いろいろな活動ができるという考え方はオミクロン株では通用しない。3回目の接種が終わるまでは、きちっと事前にPCR検査や抗原検査をしながら社会的活動をしていくことが必要。食事や旅行、仕事で不特定の方と合わなければいけないときは事前に検査をして陰性を確認して、そういう活動をしていくのが大事」などと3回目のワクチン接種の重要性を訴えた。

 また医師会ではオミクロン株については感染力が強いが重症化率が比較的低いということから陽性者への対策は自宅療養、宿泊療養が主流になると判断。これに向けては1月中旬以降は4760室体制を進め、さらに増やすように調整中。自宅療養についてもこれまでの「各地区医師会による診療体制」「オンライン診療システムによる広域的な遠隔診療」に加え「診察・検査医療機関による健康観察支援事業」「自宅療養者への王新体制の強化事業」といった地域医療の体制を整え対処していくという。