お笑い芸人随一！カミナリ「日本人でも自然とラップって出るもんだな、と」切なくも爆笑の自作ラップ誕生エピソード

いまのラップ好き高校生に向けて

　そんな2人がMCを務める『激闘！ラップ甲子園への道』では、高校生ラッパーたちが火花を散らすラップ甲子園に向け、出場ラッパーたちを追っていく。

まなぶ「今って、ヒップホップカルチャーに関する情報があふれているからか、みんなすごく詳しいよね。作るラップも大人顔負けだったりするし」

たくみ「僕らが高校のころはラップ用語を言っても分かる人が少なかった。『リンカーン』というテレビ番組でラッパー企画をやっていたとき、僕らは“ディスる”という言葉が地上波で流れていることにまず興奮してました（笑）。例えばコントで“ちょっと何言ってるか分かりませ～ん”、“サンドウィッチマン富澤みたいなパンチライン使うな！”みたいな“パンチライン”って言葉を使ったボケツッコミしても、今なら伝わりますしね」

まなぶ「僕らのころと比べると、情報を得るにも発信するにも今はかなりいい環境だと思う」

たくみ「あのころはカラオケに行って女の子の前で日本語ラップを歌うと間違いなく盛り下がったから（笑）。でもやっぱりカラオケ行くと歌いたくなって、あの手この手で盛り上がる手を考えて、思いついたのが…“テンポをマックスにする”（笑）」

まなぶ「『人間発電所』をテンポ10倍で歌うという（笑）」

たくみ「モニターの歌詞の色が見たことないスピードで変わっていくから、ワケ分からないけどスゲーってなって、盛り上がるんです。あの後、原曲を聞いたら“オレらのほうが速くね”と思いました（笑）」

　そんな青春時代を送り、ヒップホップを誰よりも愛するお笑い芸人となった2人。

たくみ「ラッパーとして飯食えてる人って本当にすごいと思います。僕らは当時どうやったらなれるかも分からなかった。でも今、真剣にラッパーを目指している高校生も多いと思います。いろいろな情報に触れ、自ら発信することもできる時代なので、ぜひ今の思いをラップにしてほしいですね」

まなぶ「ヒップホップって経験や年齢はあまり関係ないからね。お笑いだと、年齢や世代に合わないネタを使うとなめられることがありますけど（笑）」

たくみ「ネタの中で“キン肉マンかよ！”とか言っても、おまえそれ通ってなかったろ、ってなることがあるじゃないですか。誰のネタとは言いませんが（笑）」

まなぶ「高校生たちの中には、完成度の高いものも少なくないけど、僕は高校生の今しか作れないなと思わせるラップもすごく好きです」

たくみ「みんな自己プロデュース力も高くて、自分が自分を一番レペゼンしてる感じが伝わるよね。よくこんな表現知ってるなと驚かされることも多いし、背伸びしたラップに若さを感じて微笑ましく思うこともあるし。でもどれも、その人の、そのときにしか作れないラップ。そういう君たちのラップ、けっこう大人は食らっちゃうんですよ（笑）」

まなぶ「どんどん食らわせてください！」

　4月3日に開催されるラップ甲子園に向け、さらに盛り上がる出場者たち。いよいよクライマックスに近づいた激闘の様子を番組で追い続けるべし！
（TOKYO HEADLLINE・秋吉布由子）