『逆・タイムマシン経営論』楠木建氏や起業家3人が激論!TOKYO創業ステーション5周年

株式会社S’more代表取締役CEOの韓慶燕さん

「起業したことに対しての後悔は一度もない」

 第2部は「TOKYO創業ステーション」を利用した起業家3名によるトークセッション。

 株式会社S’more代表取締役CEOの韓慶燕さん、株式会社TOKYO CREATION代表取締役CEOの所山武司さん、株式会社Premier代表取締役の立岩牧子さんが登壇した。韓さんは犬の鼻の写真を事前登録すると、スマホでスキャンするだけで個体識別できる“鼻紋認証”プラットフォームを構築中。元プロピアニストの所山さんは、誰でも簡単に個人のサービスページを作ることができるECアプリ「aica(アイカ)」を運営。立岩さんは中古でも価値が下がらないプレミア時計に着目し、高級時計のシェアリングサービス「PREwiz(プレウィズ)」を立ち上げている。

 起業を意識し出した時期を、韓さんは「9年前に1人暮らしでワンちゃんを飼い始め、ペットを飼うと賃貸住宅やお出かけに制限があるので利用できるサービスが欲しいと思っていた」、ケガでピアニストの道を断念した所山さんは「当時はピアノの先生もやっていたのですが、同業者が生徒を集めるのに抱えていた課題を変えていけるんじゃないかと思って起業しました」、立岩さんは「時計の小売店で働いていて、単価の高い時計をご覧になっても買わずに帰られるお客様が多かった。時計好きな方々に身近なサービスを提供できたらいいなというのがきっかけ」と振り返る。