実写映画『おそ松さん』でトト子・イヤミ・チビ太を演じた美男美女3俳優が衝撃オファーを受けた理由!

撮影・小黒冴夏

これぞ俳優の醍醐味! “別人”過ぎて他作品の現場で驚かれる

 演じている本人たちも笑いをこらえるのが大変だったという撮影現場。他の作品では経験したことのない役作りができたと、振り返る。

前川「今回、声から作っていくという役作りを初めてしたんです。原作アニメのイヤミの声って、あの独特な声とイントネーションに、イヤミの人物像のすべてが詰まっていると思うんです。リアルに演じるには、この声が必要だと思い、アニメのイヤミのセリフを覚えるくらい何度も見て作っていきました。声をつかんだと感じた瞬間、イヤミが見えてきたんです」

髙橋「確かに、演じているときは完全にイヤミの声ですもんね。私は、一応ヒロインという立ち位置なんですけど、本当に皆さんが面白いので“自分も爪痕を残さなきゃ!”という気持ちになってくるという、初めての経験をしました。自分でもどんどんコメディー演技のアイデアが沸いてきて、監督が求める以上のものを出したい、と夢中になっていましたね。あの危機感は初めての経験でした(笑)」

桜田「私はまさに、このビジュアルが初めての経験です(笑)。男の子を演じたことは以前にも会ったのですが、チビ太にはチビ太の動きがあるというか、アニメを見ながら、このビジュアルに合う動きや口調をいろいろ研究しました」

 その役作りのかいあって、おそ松ワールドの中でも、クセの強すぎる3大キャラをすっかり取り込んでしまった3人。普段とまったく違う人物像になり切った姿に、周囲の人々も仰天したのでは。

桜田「ビジュアルが解禁されたとき、私はちょうどHuluオリジナル『神様のえこひいき』の現場にいたんですが、そのドラマでは中身は男の子だけど見た目はかわいい女子高生という、本作とはまったく違う役を演じていたので、メイクさんも本当に驚いていました。チビ太になった私のビジュアルをスクショしてケータイの待ち受け画面にしてくれたくらい、ご利益ありそうって(笑)。驚きながらも、この役は、ひよりちゃんにしかできないよと言っていただいて、とてもうれしかったです」

髙橋「私の周りの人たちも“『おそ松さん』が実写化するの!? しかもトト子やるの!?”と、リアクションの熱がすごかったです。本当に愛されている作品なんだなと改めて感じました。私は『青野くんに触りたいから死にたい』というドラマで、絶対に声を張り上げたりしないような女子を演じているのですが、トト子とは程遠い役で…。いろいろな役を演じられる女優のだいご味を感じました」

前川「本当にみんな反応が熱いよね。僕もその時期は仕事の現場に行くたびに“今、どんな作品やってるの? えっ『おそ松さん』って実写化されるの!? ええっ、前川さんがイヤミをやるの!?”というやりとりを何度もしました(笑)。コメディーの難しさや楽しさも経験できて、本当にいい出会いになりました

 Snow Manと一緒に全力で笑いを追求した3人。この春はマスクをしっかりして思いっきり笑うべし!
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)