宇佐美にMMAの奥深さを見せつけた大尊伸光「母が亡くなってから勝ててなかった。一言だけ独り言を言わせてください。ママ、勝ったよ!」【POUND STORM】

試合後、亡き母に勝利を報告した大尊(🄫SUSUMU NAGAO)

 前日計量ではアキラ100%ならぬ「大尊100%」で登場し、ピリついていた会場を和ませた。しかし最後のフォトセッションでは一触即発の場面もあったのだが、大尊は「大尊100%をやって、そのまま終わろうと思ったんですけど、宇佐美選手がガンつけてきて、ああなっちゃいました。本当はニコニコして終わらせたかったんですけど。マジ切れです」と前日を振り返る。しかし「でも、試合をしている中で宇佐美選手はナイスガイだと思いました。僕と目が合った時とかグローブタッチをした時とかに“いいい奴なんだ”と思いました」とも続けた。

 大尊は昨年は5月に西川大和に敗れた1試合しかしていないのだが「ちょっと母のことで結構気持ちがなかなか切り替えられなくて。それでも踏み出そうと思って試合をしたんですが、それで母さんに勝つところを見せたかったのに負けちゃったので、今回勝てて良かったです。まだ思い出すと泣いちゃうんですけど、とりあえず勝つところを見せられたのでちょっとは安心しました。多分、お母さんも喜んでくれていると思う」と改めてこの日の勝利をかみしめた。

 前日計量ではピリついていた会場を和ませ、試合ではシビアなファイトを展開。試合後のマイクでは見ている者に感動を与えるなど、プロの仕事をやり切った。

「POUND STORM」(4月24日、東京・両国国技館)
◆第1試合 バンタム級(61.2kg)5分3R
○海飛(和術慧舟會HEARTS)(2R3分58秒、TKO)鈴木崇矢(EXFIGHT)●

◆第2試合 フェザー級(65.8kg)5分3R
○スソン(KRAZY BEE)(判定2-1=28-29、29-28、29-28)宇佐美秀メイソン(EXFIGHT)●

◆第3試合 フェザー級(65.8kg)5分3R
○狩野優(TRIBE TOKYO MMA)(3R4分28秒、肩固め)中村京一郎(EXFIGHT)●

◆第4試合 ミドル級(83.9kg)5分3R
○岩﨑大河(大道塾 パラエストラ東京)(2R3分49秒、判定3-0=19-19 ※マスト判定は岩﨑、20-18、20-18)三上ヘンリー大智(EXFIGHT)●
※2Rに三上のアイポークで岩﨑が試合続行不可能となり2R3分49秒時点までのテクニカル判定。

◆第5試合 ライト級(70.3kg)5分3R
○マックス・ザ・ボディ(BRAVE)(判定3-0=28-28 ※マスト判定はマックス、30-27、30-27)オーディン(EXFIGHT)●

◆第6試合 ウェルター級(77.1kg)5分3R
○グンター・カルンダ(Tri.H studio)(判定0-3=27-30、27-30、28-29)エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)○

◆第7試合 バンタム級(61.2kg)5分3R
●風間敏臣(和術慧舟會 HEARTS)(2R6秒、KO)齋藤奨司(FIGHT FARM)○

◆第8試合 フェザー級(65.8kg)5分3R
●山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)(判定0-3=28-29、27-29、27-30)河名マスト(ロータス世田谷)○

◆第9試合(コメイン)ライト級(70.3kg)5分3R
○大尊伸光(野田ボディビル同好会)(判定3-0=29-28、29-28、29-28)宇佐美正パトリック(LDH martial arts / EXFIGHT)●

◆第10試合(メイン)バンタム級(61.2kg)5分3R
●アリアンドロ・カエタノ(ブラジル/パラナ バーリトゥード)(判定0-3=28-29、28-29、28-29)中村倫也(LDH martial arts / EXFIGHT)○
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