月経、更年期、フェムテック…女性の健康課題を学ぶオンライン展示会「Office Trip Woman’s Week」

「働き方の、今とこれから。」をテーマにトークショー

 また、森田氏はオフィス構築において「最近、キーワードとして言われているのは“行きたくなるオフィス”」として「ひとつは社員とお客様のQOLを向上させるオフィス。自席以外にどこで仕事をしてもいい状況を作る、カフェなどコミュニケーションスペースを多く作るといった例を聞いている。もうひとつは都心と郊外をつないで、郊外で刺激を受けながらイノベーションやコミュニケーションが起こるオフィスの作り方。また、オカムラがかかわった事例としては、シェアオフィスの中にシャワールームや瞑想ができるスペースを作るなど、今までのオフィスになかったスペースを作ることでその人の働き方や考え方、体調にに合わせた環境を作る例も増えている」と紹介した。

 企業のフェムテックの取り入れ方について、中村氏は「企業と話している中で感じるのは、マネジャー側も従業員側も働く環境にどのようなウェルネスの負を抱えているのか言語化できていないこと。“働く環境で悩みがありますか”と聞くと99%の方が最初は“何もない”と言うんです。女性だけでなく従業員の皆様が、働く環境でどのようなウェルネスの悩みを抱えているのか言語化し、企業が出している施策が本当にマッチしているのか見直すタイミングだと感じています。ウェルネスを軸としたキャリアを、会社が従業員の方のニーズに寄り添いながら耳を傾けていくことが大事」と提案。

 その意見に森田氏も「悩みを言語化できないというのは、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性を認めて受け入れ、生かすこと)の中で私にも実感としてあります。タブー視されてしまったり、自分が表明しても相手が受け取りたくない場合もあるので、悩みを言語化できない状況は空間としても問題がある。まだ直球で課題を解決することしかできていないのですが、もう少し大きなとらえ方をして、たとえば中村さんや専門家など、皆さんと共有する中でそういう空間ができていくのかなと思いました」と頷いた。

 オンライン展示会「Office Trip Woman’s Week」は22日まで。