玖村修平が新美を破り悲願の王座獲得。「このベルトを巻くために人の縁を切って上京した。挫折もした。ようやく巻くことができた」【Krush.137】

判定でついに玖村(右)が王座を獲得(撮影・堀田真央人)

 3Rも新美がプレッシャーをかけパンチを放っていくが、玖村も押し返し右ストレート、左フック。新美はロー、ヒザ。にじりより玖村を下がらせるが玖村はパンチの連打から右ミドル、ヒザ、そしてワンツー。残り時間1分を切ったところで玖村がリング中央でパンチの速射砲。新美はガードを固めるが、その上から効かされたか手が止まる。それでも残り30秒から新美も打ち返し、打ち合いのまま試合終了。

 判定はジャッジ3者とも30-29で玖村を支持。玖村が悲願のKrush王座を獲得した。

弟の玖村将史(右)と2ショット(撮影・堀田真央人)

 試合後のマイクで玖村は「僕は4年前、このベルトを取るために、地元・大阪からいろんな大人の人に嫌われて、いろんな人と縁を切って、このベルトのために上京しました。網膜剥離のような大きなケガをしたりとか、いろいろな挫折をしたんですけど、ようやくこのベルトを巻くことができました。新美選手にもリベンジができたので、次はKrush王者としてこのベルトを守ってK-1のチャンピオンに挑みたいと思っています。新美選手がこのベルトの価値を高めてくれたので、僕はもっといろいろな人に見てもらえるような王者になって、Krushを世の中に広めていきたいと思います。これからも玖村修平と玖村将史、玖村兄弟をお願いします」とここに至るまでの心情を吐露しつつ、王者としての目標を語った。