玖村修平が新美を破り悲願の王座獲得。「このベルトを巻くために人の縁を切って上京した。挫折もした。ようやく巻くことができた」【Krush.137】

第8試合、寺田匠の右ストレートがガードのすき間からヒット(撮影・堀田真央人)

寺田匠が稲垣澪にリベンジ

 第8試合では稲垣 澪(K-1ジム大宮チームレオン)と寺田匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が対戦し、寺田がダウンを奪った上で3-0の判定で勝利を収めた。

 2人はともに2019年に行われた格闘リアリティ番組「格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR」に出演。そこで対戦し稲垣が勝利を収めているのだが、勝ち抜き戦で寺田が1試合行ってからの対戦だった。その後、2020年4月に同日デビューし、稲垣は5戦5勝(3KO)、寺田は4戦4勝(2KO)とともに無敗で今回の対戦を迎えた。

 1R、ローとカーフの蹴り合いから寺田は重い左右のフックと左ボディー。稲垣はガードを固めるが寺田はガードのすき間からパンチをねじ込んでいく。そして左フックから右フックでダウンを奪う。立ち上がった稲垣に寺田がなおもパンチの連打。稲垣は鼻血を流す。2R、稲垣はガードを固め寺田の打ち終わりにカウンターを狙うが、寺田は連打でカウンターを許さない。ガードの上からでも寺田の左右のフックは強烈。3R、後がない稲垣は前に出てパンチ、そしてヒザを寺田のボディーに打ち込んでいく。接近戦になると右フック。しかし寺田は左ボディー、右ローで反撃。稲垣も右ストレートからパンチの連打。寺田も打ち返し、打ち合いのまま試合が終了。

 ダウンを奪った寺田が3-0で勝利を収めリベンジを果たした。

「Krush.137」(5月21日、東京・後楽園ホール)
◆プレリミナリーファイト第1試合/Krushフェザー級/3分3R
●神田賢吾(WSRフェアテックス幕張)(判定0-3=27-30、27-30、28-30)寺島 想(AX GYM)○

◆プレリミナリーファイト第2試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R
○“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)(判定3-0=30-27、30-28、30-26)坂本寿希(リーブルロア)●

◆第1試合/Krushスーパー・ライト級/3分3R・延長1R
●蓮實 光(パラエストラ栃木)(判定0-3=28-30、28-30、28-30)大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)○

◆第2試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
●遠藤信玄(MASTERPIECE KICKBOXING)(2R2分12秒、KO)髙橋直輝(若獅子会館)○

◆第3試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R
○板橋武留(健成會)(延長判定2-1=10-9、9-10、10-9 ※本戦判定1-1=29-30、29-29、30-29)中澤誠弥(PITBULL)●

◆第4試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
○倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(1R1分41秒、KO)紫苑(KIZUNA田川本部道場)●

◆第5試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
○西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定3-0=30-27、30-26、29-27)斎藤祐斗(JK TRIBE)●

◆第6試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
●吉岡ビギン(team ALL-WIN)(2R1分46秒、KO)永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)○

◆第7試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
●佑典(月心会チーム侍)(判定0-2=29-30、30-30、29-30)大田拓真(新興ムエタイジム)○

◆第8試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
●稲垣 澪(K-1ジム大宮チームレオン)(判定0-3=27-30、26-30、27-29)寺田 匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)○

◆セミファイナル(第9試合)/-75kg契約/3分3R・延長1R
○神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)(1分6秒、KO)植村真弥(WSRフェアテックス幕張)●

◆メインイベント(第10試合)/Krushフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●新美貴士(名古屋JKファクトリー)(判定0-3=29-30、29-30、29-30)玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)○
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