新王者・玖村修平が椿原龍矢、軍司泰斗へのリベンジに意欲。リング外では「グルメ番組に出たい」【Krush.137】

前日の試合後、弟・将史(右)とともに一枚の写真に収まった玖村(撮影・堀田真央人)

 弟の将史は2019年に一足お先にKrushスーパー・バンタム級王座を獲得。今回の戴冠でやっと弟に追いついた形となった。先を行く弟とは常に比較されることもあった玖村は「弟がすごく活躍していて、僕は不器用で勝ったり負けたり。負けが続くこともあった。その時に周りから“努力だけでは無理だ”とか“才能には勝てない”とか“君は王者にはなれない”という声もたくさん聞いていて、心が折れかけたこともたくさんあったがあきらめずにやってきてよかった。僕は“いろいろな人に夢を与える選手になる”とずっと言ってきた。努力してあきらめなければ最後は王者になれるというのは見せられたと思うので、ここからもっと上がっていって、いろいろな人に夢を与えたい」と語った。

 今回の戴冠を一番喜んだ人については「将史ですかね。昨日いろいろな人に挨拶していた時に“将史君ってあんなに喜ぶんだ。あんなに感情出すんだ”って周りの人が言っていたので、将史が一番喜んでくれたんではないかと思う。彼があんなに感情を出して喜ぶことってなかなかない。喜ぶことはあるが、涙を流すまで喜ぶ姿を見ることはなかなかなかった。彼は自分の試合より僕の試合のほうが心配だったと思う。僕が王者になって、彼は6月の試合に集中できると思う。そこは僕もホッとしている」と兄としての顔を見せた。

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