出産から復帰の小澤瑶生が3度目の正直で悲願の世界王座獲得。「主人が一緒になって頑張ってくれた」【ボクシング】

2人のパンチが交錯(撮影・蔦野裕)

 試合後の会見で小澤は「3-0で勝ったと思ったが割れた時に“え?”と思ったが、勝てて良かった。全体的に自分のペースで進んだと思うが、倒せるパンチを練習していたのでもっと出せれば良かった」などと試合を振り返った。

 今回の試合にあたっては「返事をするのに1カ月くらい悩み、出産5カ月くらいの頃にジョギングをスタート。最初のうちは加茂川を走っているおじちゃんに抜かされるくらい(笑)。ジムワークはジョギングを始めて半月くらいしてから。その時は授乳していて練習時間が確保できなかったので、バンテージを巻いたまま走ってジムに行って、ジムワークをして、そのままダッシュで帰るということを1~2カ月。その後は夜、寝かしつけてからジムに来て、トレーナーに見てもらう練習をし始めた。年明けはまだちょっと走ってシャドー。1月後半から本格的にという感じ。スパーを始めたのが3月くらい」と約半年でここまで仕上げてきた。この間については「自分だけが頑張ったのではなく、今回は家族で頑張った。周りの人のサポートがすごく大きかった。それは、より勝ちたい理由になった」と周囲のサポートに感謝。