フジテレビの突如の放送取りやめに榊原氏「僕が下りてもいい。納得する形に変える。戻ってきてほしい」【THE MATCH 2022】

会見にはRISEの伊藤代表(左)とK-1の中村プロデューサー(右)も同席した

「放映権料で折り合わなかったのではない」

 また「THE MATCH 2022」は榊原氏、中村氏、伊藤氏が実行委員という形で実行委員会を作って運営しているのだが、榊原氏は「私はドリームファクトリーワールドワイドという会社の代表であって、RIZINの主催をする立場。このTHE MATCHはK-1さん、RISEさんと制作実行委員会を組成して臨んでいる。徹底的な調査で反社でも反社会勢力との交際はないということを認めても、社会的なコンセンサスがフジテレビ内で取れないのであれば、僕は退任することもやぶさかではないということもお伝えした。僕が抜けて、K-1さんとRISEさんが主催として引き続きやっていただく。そうすればTHE MATCHについてはフジテレビさんにも放送しない理由はないんじゃないかと思う。これをネガティブに“やっぱり榊原って反社と付き合いがあった”と思わないでください。ありませんから。ないけれど“万が一なにかあったらどうする?”と言う人がフジテレビの中にいるならどきますよ。どいたうえに、かつ格闘技界に信頼がないのなら、信頼を置ける企業さんに参画いただいて、新しく実行委員会を組成すれば問題ないでしょ」とまで語った。

 フジテレビとの交渉の中では「経済的な条件で折り合わなかったのではない。放映権料で折り合わなかったのではない」と放映権料自体はさほどの金額ではないということを明かしたうえで「2015年からRIZINを立ち上げたが、現在あるのはフジテレビさんのお陰と感謝しているし、一緒にこのコンテンツを作ってきた仲間がテレビ局の中にもたくさんいる。最後まで体を張ってこの放送を守ろうと思ってくれた役員の方、社員の方もいます。そういう方に応えるべく、フジテレビさんで放送していたら、すべてのコンテンツを通じて今年一番の視聴率を取れるものになると思っていたので、我々がステップバックしようとも形を変えようとも、それでも放送を死守したい。これは武尊、天心への約束、ファンとの約束を守るためにも最後までやりました」と語った。

「それでもフジテレビさんから今日突然、午前中に“内容証明を送ります。放送は中止します。力及ばずです”というご説明をいただいた。百歩譲って放送をやめることを決断されたのは理解する。でも“選手にも関係者にきちっとご案内する時間をいただきたい”とお伝えしたが、問答無用でそこから15~20分後にホームページやツイッターにあがった。あまりにひどすぎないですか」と憤りを見せる場面も。