フジテレビの突如の放送取りやめに榊原氏「僕が下りてもいい。納得する形に変える。戻ってきてほしい」【THE MATCH 2022】

果たして2人の対戦が地上波で放送されることはあるのか…

「断られてもあきらめきれない」地上波放送実現への強い思いを吐露

 さらに榊原氏は「CMの枠も売って、放送枠も確保され、4月末の金光社長の定例会見では“媒体価値が上がる”とまで言ったイベントから撤退するのなら、もう少し丁寧な作業をしていただきたい。そういうジャッジをされたことには憤りを覚えますが、フジテレビさんには何か事情があるんでしょう」とも語った。

 フジテレビをめぐる動きとしては、5月18日に行われた株式会社フジ・メディア・ホールディングスの取締役会で、港浩一共同テレビジョン社長がフジテレビの社長に就任する新役員体制を内定。新社長は6月28日開催予定の第81回定時株主総会とその後の取締役会で正式決定する。

 結果、はしごを外された形となりながらも榊原氏は「もう1回、フジテレビさん、戻ってきてほしい。僕らが抜けることが条件なら抜けます。たくさんのファンが見たいと思っているんだし、天心も武尊もこの試合が地上波で流れることを期待しています。アンダーカードの選手たちもみんなそうです。映るかどうか分からないけど、地上波に出たいんだと思って頑張っている。僕らには理解ができない。形を変えればいいじゃないですか。フジテレビが納得する形にどれだけでも変えますよ。それでなんでやれないのか。それが僕には分からない。やってくれると信じている。皆さんの声をフジテレビに届けてほしい」とファンに訴え、「我々が形を変えることで、これならフジテレビが放送することもできるという形を一緒に作れるように、ぜひこの場でフジテレビさんにお願いしたい。断られてもあきらめきれない、そんな思いでいる」とフジテレビと交渉することも示唆した。

 その際には「経済的な条件であればそれでアウトだが、体制の中に僕とかが残っていることで一部の役員の方たちの了解が得られないなら、僕が下りてもいい。いかようにもする。本当に分からないのだが、何を恐れて放送を見送ろうと思ったのか。さっきいろいろな人から聞いた中で、6月の株主総会対策という人もいる。そんなことでやめないでよと思うじゃないですか。でも新社長を迎えて新しい体制をスタートするうえで“今後何か起こったらどうするんだ”という人もいる。役割やポジションによって見えているものが違うというところもあると思う。それは分からない。でも僕は少なくとも“いかようにもしてください”と言うつもり。それよりも地上波でフジテレビさんが放送すべきだと思っている。僕が頭を下げたり、形を変えることで済むならそうしてほしい」と改めて自らが身を引いてでもフジテレビでの地上波放送を実現したいという思いを吐露した。

<<< 1 2 3