見どころは戸塚祥太の小物感と内博貴の暴君っぷり?舞台『フォーティンブラス』が3日開幕


 戸塚は取材会で、再演に対して緊張感や怖さを持っていたことを明かしたが、取材会はキャスト陣がお互いにお互いを気の置けない相手と感じていることが伝わってくるものだった。能條愛未によれば、この日のフォトコールでもアドリブが満載だったというが、それをほとんど感じさせなかった。

「カンパニー全体のグルーヴ感というか、チームワークがよりいっそう強くなっていて、舞台上で、俳優さんたちのお行儀が悪くなってる感じがすごく楽しい」と、中屋敷。「お互い遠慮がなくなっているので、俳優同士がいろんな火花を散らしあっている、そんな素敵な舞台になるんじゃないかなと思います」と、期待を寄せた。


『フォーティンブラス』は、1990年に横内謙介が書き下ろした傑作戯曲。シェイクスピアの名作『ハムレット』のなかに、2回だけ登場するフォーティンブラスを演じる脇役俳優にスポットライトをあてている。その脇役俳優を戸塚、ハムレット演じる大スターを内が演じている。

 3日開幕。9日まで港区の自由劇場で上演。その後、大阪公演、愛知公演がある。