ついに680mlにまで巨大化した500mlのペットボトルはどこまで成長するのか!? 担当者に聞いてみた

右の600ミリリットルと比べるとやはり680ミリリットルは大きい

 500ミリリットルのペットボトルはなぜこんなに大きくなったのか? そして今後は? 同社の担当者に話を聞いてみた。

 まずは率直になぜ500ミリリットルのペットボトルは年々大きくなっていったんでしょうか?
「お客様のニーズ、中身の物性、季節の要素、販売チャネル、店頭の棚(物理的な制約)、プライシング等の要素を多面的に検討の上、サイズの決定を実施しています。多様化したきっかけはお客様のニーズの多様化、飲料各社の商品価値向上への取り組み(進化)が一因だと理解しています。お客様の求めるニーズを探索することにより、1本飲用頂いた後の満足度が高くなるよう容量を含めた商品設計を実施しております。商品を開発するにあたっては、物理的な容器制約、中身スペック、プライシング、お客様のニーズを総合的に勘案し、設計しています。一般的に、味わいや成分の濃さをお楽しみいただく商品は比較的少量での満足感が高く、水分補給に適した商品や数時間かけてお飲みいただく商品は、1本当たりの容量の多さがお客様の満足度につながることが多いですが、1品1品、ターゲットとなるお客様の生活や体・心の状態に寄り添い、最も喜んでいただける容量設計をめざしています」

 なるほど。確かに最近は500ミリリットルより小さいサイズのものも多く見られますね。

 ビジネス的には量が増えて値段が変わらなければ、儲けは少なくなるのではと思うのですが?
「確かにさまざまなサイズや形状のペットボトルで製造する事は設備の切替時間を必要とする事からコストがかかってしまいますが、お客様のニーズに対応し、商品・ブランド自体が進化し続け、価値をあげていくために必要なコストだと理解しています」