【アラサー女子のバチェロレッテ2語り】一気に人数が絞られる1〜3話、男女で語り合ってみた

”初対面アプローチ”、男女の捉え方の違い

 恋愛リアリティショーといえば、やっぱり語り合いが番組鑑賞の醍醐味だ。となると、どんな関係の相手と見るのかは、作品を楽しむスパイスとしてはかなり重要だ。

 独身の女友達と、本気の婚活視点で語るもよし。男友達と一緒に、参加者視点で見るのもいい。パートナーと一緒に結婚観や恋愛観のすり合わせをするのも楽しそうだ。

  今回筆者は、パートナーとの鑑賞を選択した。以下、ネタバレを含むアラサーカップルのバチェロレッテ鑑賞後感想ディベートとなる。

 

♀:今回は女性1人に対して、参加男性は17人だって。雄叫びシーンで始まったプロラグビー選手のジェイデン・トア・マクスウェルさんに、サングラスに左手はポケットインで、かなりナルシストに登場した映像監督の佐藤駿さんに……登場から個性的なメンバーも多かったね。

♂:最近の恋愛って、男からすると”男が女に選んでもらう”立場になることも増えてると思うんだよね。マッチングアプリにしても婚活パーティにしても、婚活系は男の方からアプローチをかけに行くパターンも多いから、まずは顔を覚えてもらわなきゃ!って躍起になっちゃう気持ちは分かるなあ。

♀:でも、バチェロレッテの尾﨑美紀さんの反応は、かなり女性にとっても共感しやすい雰囲気だったと思う。初対面の男性の派手すぎる登場に対して、かなりびっくり……というか、もしかしたら多少引いてる部分もあったのかもしれないけど、笑ってかわしてる感じも。あ、この人コミュ力が高い人なんだなって思ったよ。

♂:男からすると、女性のそういう建前的な行動って、本当に見分けられないから怖いんだけどね。目の前で笑ってくれてるのに、実はドン引きされてるってことがあるってこと?

♀:だって逆に、初対面の人に「そこまでするとやりすぎですよ」なんて本音のツッコミ、できなくない? 自由すぎる登場してたタクシードライバーの平山さんとか、ほら貝吹いてた雲母さんとかには、笑ってたけどちょっと引いてたでしょ。

♂:逆に、プレゼント系はしっかり刺さってた感じもしたね。プロバスケ選手の長谷川さんのバスケットボール、それに画家の美留町さんのアート。あとはデザイナー阿部さんのスニーカーとか、本気で喜んでくれてるようにも見えたけど。

♀:初対面って決めてになるようないいところを発見するのも難しいし、プレゼントは普通にうれしいんじゃないかな。バチェロレッテみたいな非日常の婚活じゃなくても、デートの前にプレゼントを買ってきてくれてるのってうれしいよ。ゲンキンかもしれないけど、好印象は残るよね。

♂:じゃあ、初対面でも本気で落としにかかりたい時は、まずは手軽なプレゼントが重要ってことか。

♀:もらったもののことは忘れないし、参加男性も自分の特技に沿ったものをあげてるし。実際、印象を残すって意味では重要なんじゃない?

 バチェロレッテシリーズでは、第1話がけっこうディベートのミソとなってくる。というのも、この初対面登場シーンから全員参加のカクテルパーティだけで、もうすでに落とされてしまう人が決まるからだ。印象に残らなすぎてもよくないし、別の意味で主張しすぎても、落とされる可能性がある。今回も1話時点で、すでに3人の男性が旅を去った。

♀:落ちてしまった人は、VTRにもほとんど登場しなかった人も多かったね。

♂:好きの反対は無関心なんていうけど、やっぱり印象に残らないとこうやって、地雷すら踏む前に落とされちゃうんだろうなあ。時間もお金も割いて向かってるのに、悲しすぎるよ。なんにも話してなくても残った男性もいるのにさ。

♀:ぶっちゃけ、話さなくても残った人は外見がタイプだった人なんじゃないかな。初対面で分かる情報なんて、他にないもん。話ができなかった2人、どっちも似たタイプのダンディー系男子だったしね。

♂:となると、やっぱり外見って重要なんだよなあ。外見で興味持てないと、中身を知る気にもならないって話もよくあるしね。

 男女で話してみると、婚活・恋活市場での男性の苦労や、男性には複雑すぎる女ゴコロが見えてくる。どちらもなかなか自分では発見できない気づきではあるし、お互いに恋愛関係をどこまで真剣に捉えられるかも見える。男性は女性と比べると「他人の恋愛模様に、そこまで興味はない」と考える人も多いかもしれない。が、そういう人は反面教師もいないし、過去の自分の恋愛を振り返ることもしない。バチェロレッテで真剣にディベートができる人は、自分の恋愛を反省・改善できる人なのではないかと思う。バチェロレッテを語らせることで、相手の人間力まで見抜くことができちゃうのだ。