母と見る第7話 実家訪問から見える男性陣の真の人間性【アラサー女子のバチェロレッテ2語り③】

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ミクニ:でも、マクファに関しては優しさの方向性が、他の2人とはちょっと違うと思わない?今回、マクファの人付き合いの不器用さみたいなところが近親の人に語ってもらえたのは納得感があってよかったけど。

母:佐藤君はね、お父さんがどんな人か分からないけど、前の話で佐藤君が「すごく優しいお父さんだった」って言ってたよね。反面お母さんは、自分の子どもだからって過保護にはしない、小さい頃から子どもに意思決定させそうな人に見えたんだよね。両極端な両親を見てるから、一生懸命それぞれのいいところを吸収しようとしたんじゃない?結果、優しさはあるけど折れられない子に育ったんだろうねえ。

ミクニ:なるほど(笑)。言われてみると、長谷川宅は父母どっちも穏やかそうだったし、この両親いてこの子ありって感じだったもんなあ。やっぱり実家を見ると、その人の半生というか、人柄のルーツみたいなものが見えるね。

母:長谷川君とこは、弟君が長谷川君と性格が似てなそうだったね。弟はおちゃらけてる感じで。なんでかわからないんだけど、兄弟って育てると、どっちかが寡黙でどっちががお調子者に育つことが多い気がするんだよね〜。長谷川君はああ見えて、しっかり者のお兄ちゃんなんじゃない?弟君もお兄ちゃんに幸せになってほしいんだろうなって感じがしたから。

ミクニ:家庭を見ると、その人のいいところも悪いところも『こんな家族と育ったからなんだなあ』っていう納得感が持てる気がする。家族から話を聞くと、悪いところと思ってたところも愛すべき欠点のように思えるし。というか、欠点が愛すべきものに思えてきたら、それこそ本当の愛なのかも。

母:欠点ごと愛せなかったら、結婚生活なんてやってらんないから。毎日一緒にいて嫌なところが一個もない人なんていないよ。でも、結婚相手を育てあげたのが親御さん。だから、親御さんや家族の雰囲気をいいって思えるかどうかは大事だろうね。そこは、猫かぶれない部分だから。本人が欠点隠してても、家庭を見たらバレるくらいのもんよ。

同世代とは異なる母親視点に納得感

 今回、母とバチェロレッテを鑑賞してみて、同世代の友人たちと楽しむのとはまた違う視点を共有してもらうことができた。それ以前に、コロナ禍もありなかなか気軽に会うのもためらわれる世の中で、一緒に楽しめるコンテンツがあることも嬉しかった。

 田舎に住む親たちは、サブスクの動画サービスのことも知っているようでよく知らなかったりする。筆者も昔、YouTubeなど見やすいようにと家族にFire TV stickを贈っていたのだが、きちんと使いこなせていなそうだったので、今回の鑑賞にあたり、しっかりやり方を説明し直した。母もバチェロレッテのみならず、昔のお気に入りドラマが全部見返せる!と喜んでいた。