今成夢人が8・13後楽園で“強敵”入江茂弘と覚悟の防衛戦。「トラウマを払しょくできないままチャンピオンではいられない」【ガンプロ】

今成と入江(右)

――入江選手との防衛戦を、もう少し後回しにするという考えはなかったですか?
「もう2年経ってますからね。2年その感情を抱えて、階段を上ってきて。あのときのガンプロの後楽園が終わってから、僕はしばらく第1試合だった。振り出しに戻ったんです。そこからゼロから積み上げる感覚で。後楽園のメインでいえば、2021年9月にはZERO1でシングルのメインやったんで。あれも大谷さんのケガで急に決まって。僕が名乗りを挙げて、いつでもいけるよって状態が積み上がっていった。そんな気がしますね」

――入江選手は全日本プロレスなどいろんな団体に出てますけど、常にベルト戦線に絡んでます。相当な強敵ですけど、勝って突き破らないといけない?
「ハイ。もっと堂々としたいし、後ろめたさもゼロにしたいです。今も堂々としてますけど、もっとチャンピオンの中のチャンピオンになりたい。そういう感覚はあります。トラウマを乗り越えるって、映画でもストーリーにしやすいですけど、トラウマは乗り越えるためにある。トラウマにフタをする人生は終わりにしたい」

――入江選手はベルトを獲った高岩(竜一)選手、初防衛戦の大家選手なんかより体もかなり大きいですし、別の戦法でいかないといけないかもしれない。“こういう戦い方なら勝てるぞ”といったイメージはできていますか?
「これがダメならきついなっていうのはあります。でも、今回は方法より気持ちなんで。やってる間にトラウマが襲ってきたら僕の負け。“痛いな。あのときを思い出すな”じゃダメ。“痛いな。よしやるか!”にならないと。ビクビクしてたら僕の負け」