坂崎ユカが渡辺未詩を破り「東京プリンセスカップ」を涙の初制覇。10・9TDCホールで中島翔子の持つプリプリ王座に挑戦【東京女子プロレス】

10・9TDCで中島の持つ王座に挑戦

 坂崎は「夏に勝ったぞ! みんな強くなってて。夏に嫌われ続けた女が、こんなトロフィーが私のなかにあってうれしい」と歓喜。さらに「私以外は悔しい思いをしたみんながいて。9回出てる山下、中島が負けた姿を見て、トーナメント中に心が揺さぶられました。私は東京女子のお姉ちゃんだから、みんなに頑張ってもらいたいし。いじわるばかりして。私だって応援されたくって、いろんな感情になったけど、トロフィーがあるからいいや」と涙。そして「夏を超えたということは、またあの白いベルトに挑戦できるのかな? (サイバーファイトフェスティバルで)1回挑戦したけど、もう1回やってもいい?」と中島をリングに招き入れた。

 中島は「私はトーナメントで負けて。ユカっちはこんな逆境のなか勝ち切って。1回私は勝った気でいたけど、いつも戦いで勇気をくれて、背中を押してくれるのは坂崎ユカの後ろ姿で。9年やってきた覚悟もプライドも全部見せてもらって。こんな私でよければ、もう1回このベルトをかけて試合をしてほしい」と快諾し、決戦の場を10・9TDCホールに指定した。

 バックステージで坂崎は「夏を超えられてよかった。今日の未詩は中島、山下を超えてきた自信が伝わってやりにくかったけど、肌を合わせてみるとそれもうれしくて。ヘロヘロになったけど、最後は東京女子での姉ちゃんとしての威厳というか、ここで負けたらダメだろって気持ちで。今回の試合で精神的にもつかめたものがあったので、すごい財産な年ですね」と安堵の表情を浮かべた。10・9TDCホールの話に及ぶと「(2020年に)瑞希との一戦があって、今回中島翔子と当たれるということで。ターニングポイントだなって思ってるので。今度こそ白いベルトを中島翔子からはがしたい」とベルト獲りを期した。