舞台監督が創り出す、リアルな美術やアイテムの数々。 今ようやく明かされる「美術監督はじめて物語」。 【映画『リ、ライト』】

 

一番印象に残った美術は、主人公藤吾のシャンデリア工房!

「一番思い入れがあるのは、やっぱりシャンデリアを修理する工房かな」と林さん。「実は舞台美術の場合、情報はネットで調べたりすることが多くて、映画みたいにロケハンってあんまりしない。いつだったか、まめちゃん(遠藤は役者名「えんどうまめこ」といいます)から、実際にあるシャンデリア工房の『極み』みたいなすごい写真が送られてきたけど『これ無理でしょ』って思った笑」。やばい・・・すみません涙。藤吾の仕事道具が並んだ古びたパネルや、錆びついたハンマー…林さんが創ってくれたシャンデリア修理工房は、美術セットからアイテムまでとにかくリアルで、その空間に藤吾が過ごしてきた歴史を感じました。見た瞬間、感動したのを覚えています!焦 「俺はシャンデリア職人を取材したことはなかったから、舞台美術の延長線上で考えられる仕込みをさせてもらった。要は、こういう風に手を加えたら、実物じゃなくても本物っぽく見えるんじゃない? みたいな感じで進めていく。例えば、たまった埃の代わりに麦粉をまいてみたり、青のりで苔をつくってみたり。そういうのを映画でもやったわけ。舞台だとそういうのは客席からは見えない。でも、その美術によって役者が盛り上がるでしょ?そういう遊び心を取り入れることで、舞台も映像も成り立っていくんじゃないかな」。