料理レシピ本大賞のリュウジ「一昨年はじゃがりこにお湯」平野レミ&和田明日香の母娘入賞も

平野レミは一族総出演の『おいしい子育て』(ポプラ社)でエッセイ賞を受賞

今年の受賞作品の傾向をひと言でいうと“家族”

 実行委員長を務めるブックスタマの加藤勤社長は「今年の受賞作品の傾向をひと言でいうと“家族”。この賞は比較的“時短”とか“かんたん”というレシピが強い賞ですけれども、今年はじっくり作るレシピが受賞した」と解説。料理研究家の土井義晴と娘の土井光の共著『お味噌知る。』(世界文化社)の入賞や、料理愛好家でタレントの平野レミと義理の娘で料理家の和田明日香が史上初の母娘W入賞したことも発表された。

『おいしい子育て』(ポプラ社)でエッセイ賞を受賞した平野は「うちの2人の息子が小さい時に書いた本なんですけど、最近になって編集者が“いい本だからリバイバルしましょう”と言ってくれて出すことになった。うちの子どもに料理を作れと言ったことはないんですけど、2人の息子が(上野)樹里ちゃんにも(和田)あーちゃんにもご飯を作っているということは、ちゃんと親の背中を見てたんだなと思っています。この本は天国に行っちゃったうちの夫(和田誠さん)がイラストを描いて、息子が帯を書いて、最後の鼎談で樹里ちゃんとあーちゃんといろんなことをしゃべっています」と一族総出の出版を語って笑いを誘う。

『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)で料理部門に入賞した和田は「10数年前まで料理をしようともしたいとも思っていなかった人間が、大変なお家で楽しく料理を教えてもらい覚えていく中で、今でも作り続けているのは地味なおかずばかり」といい、平野が「どこかで“息子が殺されるかも”と思ってたと思うんですけど(笑)、“取れた場所で名前が決まっているだけでキャベツもレタスも同じ葉っぱ”と思っていたくらい料理音痴だと告白しても、大笑いして受け止めてくれるお義母さんだったので料理が好きでいられた」とやさしく見守ったエピソードを披露した。

「10数年前まで料理をしようともしたいとも思っていなかった」という料理部門入賞の和田明日香